「気遣い」は英語に直訳できない表現の一つで、日本文化が反映されている言葉だと思います。英語で「気遣い」や「気を使う」に相当する単語はありませんが、その意味に近い表現は幾つかあるので、それらの適切な使い分けとニュアンスの違いについてご紹介しようと思います。
1) Considerate
→「気遣い・気を使う・思いやり」
日本語の「気遣い」に最も近い表現は“Considerate”でしょう。“Considerate”は相手の気持ちや感情を考慮して言動をとったり、相手が必要としていることを察知して手伝ってあげたりすることを指します。自分のことばかり考えるのではなく、相手の身になって考えることを表し、日本語の「思いやり」に近い表現です。
- 「お気遣いありがとうございます」 → 「Thanks for being so considerate」「Thanks. That’s so considerate of you.」
- 「気遣い上手な人」「思いやりのある人」は、“Thoughtful”や“Caring”と表現します。 → 「He is a thoughtful person.」「She is very caring.」
・You need to be more considerate of others.(相手に対して、もうちょっと気を使わないと。)
・He is a very kind-hearted, considerate person.(彼はとても親切で思いやりのある人です。)
2) Concern
→「気遣い・気を使う」
“Concern”は「心配する」という意味合いが強いため、相手に何か悪い出来事や好ましくないことが起こるかもしれない、または既に起こってしまった時に、心配して声を掛けたり手助けするニュアンスが含まれます。例えば、病気で寝込んでいる時に友達から「Are you OK? Let me know if there’s anything I can do(大丈夫ですか?もし私に何かできることありましたら言ってください)」と連絡があったら、「Thanks for your concern.(お気遣いありがとうございます)」と返事をするのがナチュラルでしょう。
- 「お気遣い(ご心配)ありがとうございます」 → 「Thanks for your concern.」
・We really appreciate your concern.(お気遣いに感謝します。)
・I really appreciate your concern but I’ll handle it on my own.(お気遣いありがとうございます。でも 自分で何とかやります。)
3) Be yourself
→「気を使わなくてもいい・気楽に」
“Be yourself”は「自分らしくいる」「自然のままでいる」ことを意味し、人に気を使わずに振る舞うことを指します。例えば、上司やお客さんと出かけると気を使うが、友達と遊びに行く時は気を使わなくて気楽だと言いたい場合は「I love hanging out with my friends because I can be myself.」と表すことができます。
- 「気を使わなくていい」 → 「I can (just) be myself.」
・Stop worrying about everyone and just be yourself.(気を使わず自然のままでいなよ。)
・It’s draining when I’m out with my clients because I can’t be myself.(取引先の方と一緒に出かけると気を使うので疲れます。)
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Hi Jun,
「お気遣いありがとうございます」は、日本語ではメールでも会ったときでも、頻繁に使う慣用句のようなもので、特にビジネスの世界では必須です。
ただ実際のアメリカ人は生活のなかで、Thanks for being so considerate. や、That’s so considerate of you. などの表現をどの程度、どんな場面で使うのかな~って思う。
アメリカのクライアントと見積書のやりとりをメールでするときも、Thanks for your consideration.って私は書いたりするけど、実際って本当に使われてるのかなって思いながら使ってます。日本人はこういう前置きみたいな言葉がないと気持ち悪いけど、アメリカ人はいきなり本文を書いてくる。親しい間柄だからか、誰にでもそうなのかわからないけど・・。
ちょっと親切なことをされたときに、you are so caring.って言うのがいい感じなら、今度使ってみようかな。
Congratulations on your new journey! Much love!
Aki
Hi Akiさん
確かに英語では日本語ほど、「お気遣いありがとうございます」と会話では言わないでしょう。シンプルに”Thank you”で感謝の気持ちを伝えることが一般的だと思います。Thanks for your kind message! Our journey begins! 🙂
Junさん いつもためになるブログをありがとうございます。
お伺いししたいことがあります。
息子が最近、私の体の調子を気づかって、よく電話をくれたり、訪ねてきてくれたりします。こういう場合、いつも気を使ってくれてありがとう、と英語でいいたいのですが、
Thank you for always oncerning me. といえますか?
こういう時、どういうのが自然なのでしょうか?
Ikukoさん
こんにちは。息子さんのように気づかって、電話をしてくれたり、会いに来てくれる人にお礼を言いたい場合は「Thank you for always thinking of me」が最も自然だと思います。日本語に直訳すると「私のことをいつも考えてくれてありがとう」になり、電話をしたり、会いに来る理由はその人のことを常に考えているからです。You have such a kindheardted son! And I hope you are feeling better too!
いつも楽しく勉強させていただいております。
日本語では「お構いなく」や「お気遣いなく」のような
相手に気が遣わせないよう、気遣う表現がありますが(笑)、こういったフレーズはどう訳せば良いでしょうか?
KOKOさん
状況にもよると思いますが、パッと思いつくのが「Make yourself at home」です〜。
Hello I’m ritomia.I wanna ask a question.
How do you say?
ほんとあの人に気を使うの大変だわ。
Is it using considerate?
りとみぃあ
色々な表現の仕方がありますが、I can’t be myself around him/her. がいいと思います。
Podcastを中心にいつも拝見させていただいています。質問があるのですが、アメリカ人の友達と話しているときに、私の英語が流暢ではないがために「気を遣って話してほしくない、普通に話してほしい」と伝える場合はどのような表現になりますか?