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公開日2014.12.17

「May」と「Might」を簡単に使い分ける3つのルール

「May」と「Might」を簡単に使い分ける3つのルール

“May”と”Might”は両方とも可能性を示す表現で、一般的に「〜かもしれない」を意味します。両方とも使える状況もあれば、ニュアンスの違いから誤解をもたらしてしまう可能性もあります。今日のコラムでは”May”と”Might”の微妙なニュアンスの違いについて簡単な3つのルールをご紹介したいと思います。

1) 「May」のほうが起こる可能性が高い

“May”は”Might”より何かが起こる、何かをする可能性が高いことを示します。例えば、「I may go snowboarding this weekend(週末スノボーに行くかもしれない)」と「I might climb Mt. Fuji next year(来年富士山を登るかもしれない)」だと、富士山を登るよりスノボーに行く可能性が高いことを示します。

  • May → 50%程の可能性 / Might → 30%程の可能性
  • 友達を食事などに誘う際 “I might go.(行くかもしれない)”と返事されたら、「来ない」ことがほとんど。相手が来ることを期待せず、”I can’t go(行けない)” を遠回しに言っているような感覚だと個人的に捉えています。
  • “May”と”Might”の違いは些細で、日常会話では”Might”のほうが使われることが多いです。
I might go to Japan next month.(来月日本に行くかもしれません)
He may call you later.(彼は後で電話をするかもしれません)
She might join us for dinner tonight.(彼女は今夜私たちと一緒に食事をするかもしれません)

 

2) 許可を求める時は「May」

「〜をしてもいいでしょうか?」と相手に許可を求める時は”May”が使われます。例えば、上司に「家に帰ってもいいですか?」と訪ねる場合、”May I go home?”になります。”May”が「許可」を示すため、”He may go home”と表すと「彼は家に帰ってもいいです(許可)」または「彼は家に帰るかもしれません(可能性)」両方を意味し、誤解を招くことがあります。このような状況で誤解を避ける為、可能性を示す場合は”Might”が好まれます。

  • “May I _____?”はフォーマルで丁寧な言い方になります。カジュアルな聞き方は”Can I _____?”になります。
May I turn on the TV?(テレビをつけてもいいですか?)
May I open the window?(窓を開けてもいいですか?)
May I borrow your cell phone?(携帯電話を借りてもいいですか?)

 

3) 過去の話は「Might have」

原則としては”May”の過去形が”Might”になり、過去の出来事について「〜したかもしれない」は一般的に”Might have”が使われます。尚、最近は過去の話をするときに”May have”を使う人も増えてきましたが、ネイティブの感覚で言うと”Might have”を使うのが自然です。

  • 「Might have」+「過去分詞」
I might have left my wallet in the car.(車の中に財布を置きっぱなしにしたかもしれません)
She might have gone home.(彼女は家に帰ったかもしれません)
Brian might have missed his train.(ブライアンは電車に間に合わなかったかもしれません)

 

    
            
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コメント

  1. o.s より:

    こんにちは。
    日常会話では”Might”のほうが使われることが多いです。
    とありますが、日常会話でHe might call you later というのがあったら
    電話はしないということになるのですか?

    • Jun より:

      「電話をしない」というよりは「電話をしない可能性が高い」というニュアンスになります。

  2. kenji より:

    こんにちわ。いつも楽しく拝見させていただいてます。
    ご指南いただきたいのですが、「~するかもしれなかった。」は英語でどう表現しますか?例えば「雨が降るかもしれなかった ので傘を持って行った。」あるいは「彼が来るかもしれなかった ので緊張した。」などです。この場合にもmight have~が適用可能でしょうか?「I took an umbrella because it was likely to rain.」「I was so nervous because he was likely to come.」かなと考えたのですが、どうもしっくりきません。ご指導よろしくお願いします。

    • Jun より:

      Kenjiさん

      いつもありがとうございます。その場合、日常会話ではシンプルに「I thought」を使うこと多いです。「I took an umbrella because I thought it was going to rain.」、「I was nervous because I thought he was going to come.」が最も自然な響きがあります。

  3. ぴー より:

    Let’s do something this week maybe .
    と、maybe を使われた時も50%くらいでしょうか?
    またそれに対して、どんな答え方がいいでしょうか?
    OK.Let me know if you have a time.
    とか?

    • Jun より:

      ぴーさん

      そうですね。50%くらいですかね。経験上、ロスでは”maybe”と言われたら、会わない、何も起こらないことの方が多く、”no”の遠回しな言い方です(苦笑)それに対して、”Let me know when you have time”もしくは、簡単に”Let me know”と返答するといいでしょう。

  4. Ylee より:

    現在完了は現在に視点があるため、明確に過去を示す単語と一緒に使えないと習いました。たとえば、She have gone to Japan yesterday. I’ve never been there yesterday. などです。これらが明らかに間違っていることは分かります。しかし、I might have left my wallet in the car yesterday. はどうなのでしょう?「私は昨日、車の中に財布を忘れたかもしれない」と訳せば、日本語としてはちゃんと成り立ちます。might have+過去分詞は、現在完了ではないのでしょうか。

  5. Schliemann より:

    mayとmightの差は可能性だけでしょうか。willとwould、canとcouldの違いにもつながるかもしれまんせんが、根本的に、助動詞と助動詞の過去形を使う際の頭の中のモードのようなものが違う感じがしています。

    また、推量の可能性について、will, would, may, might, can, couldはそれぞれどれくらいの可能性の際に使用するのでしょうか。mightが30パーセント程度ですと、canやcouldはそれ以下という感じでしょうか。

    よろしくお願いいたします。

    • Jun より:

      Schliemannさん

      Mayとmightの差は、可能性&カジュアル/フォーマルな響き違いです。mightの方が、カジュアルで口語的な響きがあり、日常会話では mightの方が一般的に使われます。Will/Would と Can/Couldについては以下の記事をご覧ください。

      「can」と「could」の違いと使い方: http://hapaeikaiwa.com/?p=8524
      「Would」の活用法(総まとめ): http://hapaeikaiwa.com/?p=12755

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