「永遠」という言葉を「Forever」と覚えている方が多いと思いますが、実は日常会話では「永遠」を意味するもう一つの表現「For good」もよく使われます。「Forever」と「For good」は、辞書を引くと両方とも「永遠」と定義されますが、厳密に言うと、「これから続く永遠」なのか「これを最後に終わる永遠」なのかによって使い分けする必要があります。今日はその使い分けについて説明したいと思います。
1) For good
→「(これを最後に)永遠に」
「For good」は何かの終わりを示したり、以前から終わりにするべきことをようやく終わりにした場合に使われ、「最後」のニュアンスが含まれています。例えば、10年間タバコを吸っている人が「タバコを永久にやめる」と断言する場合は「I’m going to quit smoking for good」になります。前からタバコをやめようと思っていたけど「これを最後に一生やめる」といったニュアンスになります。
- また「For good」は悪い状況から抜け出したり、悪い習慣を止めたりするなど、ネガティブな状況を表す場面でもよく使われます。
- その他に「永住する」や「一生帰って来ない」の意味としても使われます。
・She is leaving him for good.(彼女は永久に彼氏と別れます)
※ 彼氏が最低な人で、彼と縁を切るニュアンスがあります。・I’m moving to Japan for good.(日本に永住します)
・I’m leaving Japan for good.(日本には帰ってきません)
※ 「一生帰ってこない」というよりは、仕事の契約期間や学生ビザが切れ自国に戻るという意味合いになります。日本で仲良くしていたアメリカ人の先生の契約期間が切れ、「アメリカに帰ります」というような感じになります。
※ 彼氏が最低な人で、彼と縁を切るニュアンスがあります。・I’m moving to Japan for good.(日本に永住します)
・I’m leaving Japan for good.(日本には帰ってきません)
※ 「一生帰ってこない」というよりは、仕事の契約期間や学生ビザが切れ自国に戻るという意味合いになります。日本で仲良くしていたアメリカ人の先生の契約期間が切れ、「アメリカに帰ります」というような感じになります。
2) Forever
→「(これから先もずっと)永遠に」
「Forever」はこれからずっと続く「永遠」のニュアンスがあります。例えば、恋人や結婚相手に「一生愛しているよ」と伝える場合は「I will love you forever」になります。「今と変わらず、これからもずっと」といった気持ちが込められた「永遠」を指します。ここでは「I will love you for good」は使えませんので注意しましょう。
- 以前はじめたことを、これからもずっと続けることを示す場合は「Forever」を使いましょう。「I’m going to quit smoking forever」のように、場合によっては「Forever」と「For good」を置き換えることができます。
- 会話のなかで「永遠に思えるほど長い時間」、ようするに「長時間」や「ずっと」の表現として使われることがあります。特に何かを「ずっと待っている」時によく使われます。
・I’m going to study English forever. (私は一生英語を勉強します)
・We’ve been waiting in line forever.(ずっと長い事、並んでいますね)
・We will be friends forever.(私たちは一生友達です)
・We’ve been waiting in line forever.(ずっと長い事、並んでいますね)
・We will be friends forever.(私たちは一生友達です)
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Hi Jun.
If you pass a qualification test and its validity is lifetime, is it correct to use “for good”?
Hi Kote,
If it’s a test that you never have to take again, then it would be correct to use “for good.” However, instead of using “pass the test” it would be better to use “finished/done with the test”
– I’m finished/done with this test for good.
Hi Jun,
Thanks for your reply. I might not have made myself clear.
I wanted to know how you translate “この資格に有効期限はありません(生涯有効です)” in English. I translated it as “the validity is lifetime” but is there more natural way of saying this? Is “lifetime” interchangeable with “for good” in this context?
Hope my question makes sense.
Hi jun,
今回のコラムは目からうろこでした。
普段、何気なく自然に使い分けていたのですが、こうやって説明を受けてみると「あぁそうかぁ。そういう違いだったのかぁ。」と改めて感心しました。…今さらなんですが(笑)。だから、Hapa Eikaiwaはやめられない!これからも、このようなためになる微妙なニュアンスの違いを教えてください。楽しみにしています!
Conatsuさん
こんにちは。今回のように「感覚」で使い分けされているフレーズは英語を学習している方にとって一番難しいと思います。でも、Conatsuさんは既に自然に使い分けをしてたので「感覚」で言葉の意味が身に付いていることになります。素晴らしいです!!もちろん、微妙なニュアンスの違いが分かると「すっきり」しますがベストは心で覚えて使い分けをすることですね!
これからも頑張ってください!
いつもいい教えをありがとうございます!
アメリカのブランド”GAP”のキャッチコピーに”GAP for good”とありますが、これは”GAPはずっと”という意味で捉えて大丈夫ですか?
お時間がある時にお答えいただけると嬉しいです^^
Nanaさん
こんにちは!「GAPはずっと」で大丈夫だと思います。解釈の仕方によっては「ずっとGAPを(着る・着てくれ!)」もありかな(笑)