あまり美味しくなかったレストランに行った時の「ここ微妙だね」、誘いごとに参加できるかが怪しい時の「ちょっと微妙ですね」、多少違いがあること示す時の「微妙に違う」など、日本語の「微妙」という表現は色々な意味で使われていますが、英語ではそれらの「微妙」を一言で表現できないので、状況に応じた適切な英語の表現をご紹介します。
1) I don’t know about _____.
→「微妙 / イマイチ」
直訳すると「〜について分からない」となり、良し悪しをはっきり言わないで多少ごまかした言い方になりますが、レストランの食事があまり美味しくなかったり、お店やホテルの雰囲気またはサービスがイマイチなことを表すなど、どちらかというとネガティブな意味合いが込められた表現になります。
- 「I don’t know about」+「That/This」+「微妙に思う事」のパターンで良く使われる。
- 「I’m not sure about _____」も全く同じ意味として使われる表現。
・I don’t know about this restaurant.(このレストラン微妙だね。)
・I don’t know about that.(それちょっと微妙だね。)
・I’m not sure about this hotel.(このホテル、イマイチやな。)
・I don’t know about that.(それちょっと微妙だね。)
・I’m not sure about this hotel.(このホテル、イマイチやな。)
2) I have mixed feelings about _____.
→「微妙 / なんとも言えない / 甲乙つけがたい」
この表現は「複雑な心境・気持ち」を意味し、使われる状況は上記1)とほぼ同じですが、「何とも言えない」や「甲乙つけがたい」のように良し悪しの判断がしにくいニュアンスになります。なので、一般的にこのフレーズに続けて理由をはっきり伝えるのが自然な流れになります。
・I have mixed feelings about this restaurant. The food is great but the service is terrible.(このレストラン微妙かな。美味しいんだけどサービスが酷いね。)
・I have mixed feelings about that.(それはちょっと微妙だね。)
・I have mixed feelings about Tokyo. It’s very convenient but it’s too crowded. (東京は何とも言われへんところやな。便利やけどゴチャゴチャし過ぎや。)
・I have mixed feelings about that.(それはちょっと微妙だね。)
・I have mixed feelings about Tokyo. It’s very convenient but it’s too crowded. (東京は何とも言われへんところやな。便利やけどゴチャゴチャし過ぎや。)
3) Iffy
→「微妙 / 雲行きが怪しい」
この表現は「未定」「疑わしい」「怪しい」などの意味として、会話で使われる(口語的な)砕けた言い方になります。何かに誘われたが自分の予定がまだ未定であったり、何かしらの問題の状況の行方が怪しいことを示す際に用いられます。
・I’m a little iffy next weekend.(来週末はちょっと微妙なところだなー。)
・That sounds iffy.(それはちょっと怪しんちゃう。)
・The weather is iffy today.(今日は雲行きが怪しいね。)
・That sounds iffy.(それはちょっと怪しんちゃう。)
・The weather is iffy today.(今日は雲行きが怪しいね。)
4) Subtle
→「微妙な / わずかな」
Subtleは「微妙な」「わずかな」「かすかな」などを意味する形容詞です。わずかな変化や違いがあるものの、その相違点が非常に些細なことを示す場合によく使われる表現です。
・There’s a subtle difference.(微妙に違います。)
・I noticed a subtle change.(微妙な変化に気づきました。)
・There’s a subtle difference in nuance.(微妙なニュアンスの違いあります。)
・I noticed a subtle change.(微妙な変化に気づきました。)
・There’s a subtle difference in nuance.(微妙なニュアンスの違いあります。)
動画レッスン
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Subtle とslightly はどう違いますか?
私は「ちょっと(微妙に)違うんだよね」というつもりで、it is slightly different …. と使っていました。
あと、前置詞のセンスが伸びずに困っています。native speakerに聞いても、説明できないんだけど。。って言われちゃいます。アドバイスお願いします。
Atsukoさん
こんにちは。“Slightly”は「わずかな、若干」を意味するので、「微妙」という意味合いで使う事もできます。“Slightly”は副詞、“Subtle”は形容詞になるので違いは用法になります。“It is slightly different” = “There is a subtle difference” 意味は同じです。
Atsukoさんだけではなく、前置詞は多くの方が悩む英語のポイントです。前置詞はルールが沢山あり、また例外も多い事があるので上手に使い分けをするには時間がかかります。前置詞はフレーズとして覚える事をお勧めします。言葉と言葉の組み合わせを覚えると頭に入りやすくなります。また英語に触れる時間を増やし(話す、英文を読む、テレビを見る)どのシチュエーションで前置詞が使われるかを自然のままで覚え、学習すれば無意識に身に付くようになります。
頑張ってください!
Junさんこんにちは。そして、毎日更新お疲れ様です!私も英語を毎日少しずつですが、頑張っています。一つ質問です。
I have mixed feelings about this restaurant. は、現在完了形ですか?もしくは、普通に現在形でしょうか?mixedが過去分詞なのか、それともfeelingsにかかる形容詞的な用法なのか気になりました。よろしくお願いします。
ゆきさん
こんにちは。いつもHapa英会話で学習していただき、ありがとうございます。「mixed feelings」は「複雑な心境」を表す、名詞です。細かくブレークダウンすれば、「mixed(複雑な)」が形容詞、「feelings(心境)」が名詞ですが、英語では「mixed feelings」は一つの表現として成り立っています。
お返事ありがとうございました。mixedはやはり形容詞だったのですね。すっきりしました。
あと、~edを動詞の過去形や過去分詞とずっととらえてきていたのですが、形容詞ととらえると過去のこともその過去の状況を形容して~edと表し、形容詞と考えて文を読むと頭の中に入りやすい気が最近するのですが、間違った考え方でしょうか?get~edとかもです。
ゆきさん
その考え方で間違いないと思います!
ありがとうございます!
これからも英語がんばります!
こんばんは。
去年の年末に、Jun先生のビデオを見つけ、絶賛し続けてきましたか、「何でこんなに分かり易いか」に、先程更新された「微妙」ビデオで、突然、本当に突然、その理由が分かりました‼
今頃やっとですけど。
Jun先生が完璧な日本語を使えるから、日本語と英語との比較、日本語と英語の共通点を解説に取り入れてくださっているからなんですね‼
私としては凄い発見です。
では、これからまたゆっくり、何度も「微妙」ビデオを見て、勉強します。