日本語では無料で何かを提供することを「サービスします」と言いますが、英語におけるサービス(service)という言葉には“無料”というニュアンスは基本的には含まれません。なので、「コーヒーをサービスします」を「This coffee is service」と直訳してしまうと不自然な英語になり、通じないことがあります。そこで今回は、日本語の「(無料の)サービス」に相当する英語をご紹介します。
1) Free
→「無料の」
「無料のサービス」は、Free(無料)を使って表現することができます。例えば、「They gave me/us free _____.(お店が〜をサービスしてくれた)」や「We’ll give _____ to you for free.(〜をサービスします)」のように表現します。しかし、Freeを使って表現をする場合は、「They gave me free drink.(ドリンクをサービスしてくれました。)」のように、サービスしてもらう側の立場で使うのが一般的で、店員がお客さんに「We’ll give _____ to you for free.」と言うと、かなりカジュアルでインフォーマルな響きになるので気をつけましょう。
- We’ll give this coffee to you for free.(コーヒーをサービスします。)
- They gave us free dessert.(お店がデザートをサービスしてくれました。)
- Our waiter gave us free beer.(ウェイターさんがビールをサービスしてくれました。)
2) It’s on the house
→「当店からのサービスです」
この表現は、店員がお客さんに「当店からのサービスです」と言う際のお決まりフレーズです。一般的に、お店のサービスに何かしらの問題があって、そのお詫びとしてお客さんにサービスする状況でよく用いられます。
- houseは「お店」を意味する。
- Itの代わりにサービスする具体的な品物を言ってもok。
- It’s on the house.(こちらはお店からのサービスです。)
- This chocolate cake is on the house.(こちらのチョコレートケーキはお店からのサービスでございます。)
- These French fries were on the house.(このフライドポテトはお店がサービスしてくれたものです。)
3) Complimentary
→「無料の」
この表現は、ホテルでの無料サービスに対してよく用いられます。例えば、「無料の朝食」は「Complimentary breakfast」と言います。
- 「無料の〜」→「Complimentary _____」
- We offer a complimentary breakfast.(朝食をサービスしております。)
- Complimentary drinks are served at the bar.(バーに無料の飲み物のご用意がございます。)
- The hotel gave us complimentary tickets to the show.(ホテルがショーの招待券を提供してくれました。)
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