日本語の「もったいない」は単に「無駄にしてはいけない」だけでなく、無駄にしたり祖末に扱って惜しいという感情も含まれた日本語独特な表現のため英訳しにくいと言われています。しかし、英語でも状況に応じて適切な表現をすることで、日本語の「もったいない」とほぼ同等のニュアンスを表すことができます。
1) That’s a waste / What a waste
→ 「もったいない!」
日本語の「もったいない」の一言に最も近い表現の仕方になります。日本語と同じように、決まり文句としてよく使われます。
- 「〜を無駄にしないで」→「Don’t waste _____」
・You’re going to throw that away? What a waste.(それ捨てるんかいな?もったいないっちゅうに!)
2) It’s/That’s a waste of _____
→ 「〜がもったいない / 〜が無駄だ」
お金や時間など、もったいない、または無駄だと思う対象を具体的に示す場合に使われるフレーズです。“Waste of”の後は、もったいないと思う名詞がフォローします。
- 「〜するのはもったいない」→「It/That would be a waste to _____」 動詞がフォロー。
・What a waste of time.(時間がもったいないよ。)
・That’s a waste of money.(お金の無駄だね。)
・It would be a waste to throw it away.(捨てるのはもったいないやろ。)
・That’s a waste of money.(お金の無駄だね。)
・It would be a waste to throw it away.(捨てるのはもったいないやろ。)
3) Be too good for/to _____
→ 「〜にはもったいない」
直訳すると「(主語)は〜には良すぎる」となり、人の性格や能力などが良すぎて、比較する人物や状況とは釣り合っていないことを表す場合に使われるフレーズです。
- 「代名詞」+「Be too good for _____」
・You are too good for me.(あなたは私にはもったいないよ。)
・He is too good to be an office worker.(彼はサラリーマンじゃもったいないな。)
・She is too good for that company.(彼女はあの会社にはもったいやろ。)
・He is too good to be an office worker.(彼はサラリーマンじゃもったいないな。)
・She is too good for that company.(彼女はあの会社にはもったいやろ。)
4) You don’t know what you’re missing
→ 「もったいない・みすみす見逃す」
直訳すると「あなたは失っていることを解っていない」となり、何か貴重な機会や出来事などをみすみす見逃していることを表す際に使われる決まり文句です。
- 「機会を無駄にする」は「Let the opportunity go to waste」と表現することもできる。
・You don’t know what you’re missing!(せっかくのチャンスなのにもったいないよ!)
・You let the opportunity go to waste.(せっかくの機会を台無しにしたね。)
・Don’t let the opportunity go to waste.(この機会を無駄にしたらあかんでっ!)
・You let the opportunity go to waste.(せっかくの機会を台無しにしたね。)
・Don’t let the opportunity go to waste.(この機会を無駄にしたらあかんでっ!)
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宜しくお願い致します♪
Hi Yukoさん、
よろしく!to you too!
初めて書き込みいたします。
日本語の「もったいない」には、何かの貴重な機会を逃したり、せっかく持っているものを使わなかったりするようなことも、「〜を活かさないのはもったいない」といいます。
英語の “waste” もこのようなニュアンスで使うでしょうか。他に何かよく使う言い回しはあるでしょうか。
よろしくお願いいたします。
是枝さん、
コメントありがとうございます。「もったいない」はかなり日本語特有の表現でこれ!といえる英語の直訳はないように思います。「貴重な機会を逃す」は”Waste an opportunity”と表現し、”Waste”の後に「機会(opportunity)」を加えると同じ意味合いを表します。その他、”Blow an opportunity”という表現も同じ意味を持ち、かなり口語的な言い方になります。
早速ご回答いただき、ありがとうございました。
日頃何気なく使っている日本語も、英語に訳そうとすると、実はその日本語がどういう意味だったのかと考え直すことにもなり、頭の体操になります。
今後も質問させていただくことがあると思います。よろしくお願いいたします。
はじめまして。
他の方も同様のコメントを書いていますが、より具体的に教えて欲しいです。
私の友人(ベトナム人)は、中国に6年留学して中国語がペラペラなのに、イタリア系企業で働いており、中国語を一切使ってません。仕事は英語らしいです。
「せっかく中国語が話せるのに、仕事で使わないなんてもったいない」
って、英語だとどう言えばいいでしょう?
これも、wasteを使えますか?
ちからさん
こんにちは。このような状況でも”waste”を使うことができます。私だったら「You can speak Chinese. It’s such a waste not to use it towards your career.」という感じで言いますね。そこにもう一言加えて、「I would take advantage of it if I were you.(私だったら中国語を最大限に活かしますが)」と言うでしょう。
“It’s such a waste not to …” ありがとうございます!
このフレーズ覚えておきます。
“I would take advantage of it” もいろんな場面で使えそうですね!
日本語では「これを捨てる」と言われて「もったいない」と返すように何かを無駄にする行為にもったいないを使うとともに、「何でまた英語を続けて勉強するの?」「もったいないから」というように「無駄になってしまうから」という何かを無駄にしないようにする理由、惜しむ気持ちとして使うこともあります。英語でこうしたことを言うさいに、「That’s a waste」などの言い方は出来るのでしょうか? もしくは他に適した言い方があるのでしょうか? できれば、「That’s a waste」のような決まり文句に近い言い方が知りたいです。例えば「It will(would) be waste」「It can(could)be waste 」などはいかがでしょうか。何かないか教えてほしいです。