アメリカには褒める文化が根付いており、褒め言葉を聞くことは日常茶飯事です。家族や友人、ビジネス仲間や、時には赤の他人でもとにかく相手を褒めます。そこで今回は、相手を褒める時によく使う「さすがだね!」のフレーズをいくつかご紹介します。
1) I knew you could do it.
→「さすがだね」
この表現は「あなたならできると思っていた」を意味し、相手が何か成し遂げたことに対しての喜びの気持ち示すのと同時に、達成できることを信じていた意味合いも含まれます。一般的に友達や家族など仲の良い間柄で使われるフレンドリーな言い方です。
- 似た言い回しに、「Only you could’ve done that.(さすが。それはあなたにしかできない)」や、「I knew you had it in you.([何かを成し遂げる為の]能力や根性があると分かっていた)」という表現もある。
- You got accepted to the University of Tokyo? I knew you could do it! Congrats!(東大に受かったの?さすがだね。おめでとう!)
- What a goal! Only Honda could’ve done that.(すごいゴールを決めたね!さすが本田選手。彼にしか決められないシュートだね。)
- You completed a triathlon? That’s awesome! I knew you had it in you.(トライアスロンを完遂したの?すごいじゃん!さすがだね。)
2) That’s Steph for you.
→「さすがステフさんだね」
この表現は「あんなの彼にとって朝飯前だよ」のように、誰かが素晴らしい才能や腕前を披露したものの、元々その凄さを知っていて特に驚いてはいないニュアンスとして使われます。例えば、NBAのスター選手、ステフィン・カリーはハーフコートから当たり前のようにシュートを決める選手なのですが、彼が試合でいつものようにハーフコートからシュートを決めたら、「That’s Steph for you.(さすがステフだね)」と言うことができます。
- 「That’s _____ for you」の空欄には、人の名前に限らず食べ物や地名などを入れることもできる。
- 日常会話では「for you」を「for ya」と発音することもよくある。
- That’s Tony for you. He always makes putts from that distance.(さすがトニー。あんな距離からでも、彼はいつもパットを決める。)
- That’s an American steak for you! It’s huge!(さすがアメリカンステーキ。超でかい!)
- That’s teenagers for you. They never get tired.(さすが高校生。疲れを知らないよね。)
3) I wouldn’t expect anything less from you.
→「さすがだね、このくらいできると思っていたよ」
この表現は、周囲からも高く評価されている人や物事が、期待通りの成果をだした場合に、「あなたならこのくらいやるとは思っていた」の意味として使う褒め言葉です。一般的には、フォーマルな状況下で、先輩が後輩に、上司が部下に対して使われることが多いです。例えば、仕事ができると評判の部下から、無事契約を結んできたと報告を受けた上司が「I wouldn’t expect anything less from you.」と言うと「さすが、君なら契約を成立させると思っていたよ。」という意味合いになります。
- 「I would expect nothing less from you」も同じ意味合い。
- He got a full scholarship to UCLA? I wouldn’t expect anything less from him.(彼は奨学金の全額給付を受けてUCLAに入学したの?さすがだね。彼ならできると思ってたよ。)
- She donated $100,000 to charity? I wouldn’t expect anything less from her.(彼女、チャリティーに10万ドル寄付したの?さすがだね。彼女らしいね。)
- I wouldn’t expect anything less from Apple. They always make quality products.(さすがアップル。いつも質の高い製品を作るよね。)
4) That’s impressive / awesome.
→「凄い!さすがだ!」
何か凄いことを成し遂げた相手に「さすが!」と言う場合に、アメリカでは最もよく使われるナチュラルな一言が「That’s impressive!」や「That’s awesome」でしょう。awesome よりImpressiveの方が「凄い!」と思った感情を強く示しており、「感動した」と訳すこともできます。「さすが」という言葉の直訳にこだわらず、自然に口から出る感じで使いましょう。
- You got hired at Google? That’s impressive, Tom!(グーグルで雇われたの?凄いね!さすがトム!)
- You’re starting an NPO? Wow! That’s awesome!(NPO法人を始めるの?凄いじゃん!さすが!)
- You were named MVP? That’s awesome!(最優秀選手に選ばれたの?凄いね。さすが!)
動画レッスン
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Only you could’ve done that.について質問です。
直訳すると、「あなたにしかそれはできなかった(あなたならできた)」という感じの仮定法の文章になりませんか?
「さすがだね」という表現を使うシチュエーションでは、実際に「あなた」が実現したことに対して褒めるんじゃないかなと思いました。となると、仮定法を使うことに違和感を感じました。
いかがでしょうか・・・?仮定法勉強中です。
Hi Junいつも、楽しく使えるフレーズをありがとうございます。That’s awesome!は、いつも使っていましたが、今回教えてもらったフレーズを是非、次回使ってみます。特に、That’s _for you は、使いやすそうですね。
高橋さん
「That’s _____ for you」ぜひ使ってください!
いつも、直ぐに使えるネイティブに通じる英語をドンドン教えて頂きありがとうございます。海外に留学した事がない自分にとりましては、本当に使ってみたいものばかりです。
昨日も、ネイティブと、5年間アメリカに留学した事がある若者に会って面談いたしましたが、Junさんに教わったあの言葉、この言葉がとっさに出てこなくて、悔しい思いをしました。
諦めず、口慣らしを嫌という程しよう!と決意しています。
流石だね!の表現をどれが一つ咄嗟に出るまで頑張ります!!!
Kinoさん
こんにちは!Hapa英会話を活用していただき、ありがとうございます。悔しさの気持ちがこそが英会話力の向上に繋がりますので、「never give up」の精神を大事にして、次の場で英語が咄嗟に出てくるよう頑張ってください!Keep it up!
いつもありがとうございます。少し質問させてください。
Only you could’ve done that.は、「you could’ve done that」の「あなたならできたよね(仮定)」にOnlyをつけることで、「あなたにしかできなかったよね」とあなたを強調することになると思います。
日本語の「さすが」は、テストでいい点がとれたとか、いい仕事が出来た時に「さすが!」と褒めますが、could’ve doneを使うと、実際には実現してない仮定法のニュアンスになりそうに感じました。
だから、この話者は、他の誰かが失敗したのをみて、友達のあなたに「
Only you could’ve have done. = やっぱあなたがやった方がよかったよね」という感じで外野で喋ってる感じを受けるのですが、理解は正しいでしょうか?
Keichangさん
こんにちは!That’s a great question! 確かに「could have」は仮定法の文章として使われますが、「Only」を加えることで、実際に誰かが何かを成し遂げた後に言う「それはあなたにしかできなかった」を意味します。よって「Only you could have done that」は仮定の話ではなく、「あなたにしかできなかった」を表します。英語って難しいですね(汗)
ありがとうございます!やっと仮定法を理解したと思ったのに笑、ややこしいですね。
でも、実際の会話のシーンでは、実現している状態で言われるわけなので理解はできそうですね!
勉強になりました!
はじめまして。
いつも勉強させていただいてます。
一つご質問させていただいてよろしいでしょうか?
2)の表現は、賞賛の対象となる相手自身に対しても使うのでしょうか?
例文でいうと、ステフさん自身に対して、That’s Steph for you と話すことは
自然かどうかということになります。
Nさん
こんにちは。Hapa英会話で学習していただき、ありがとうございます。2)の表現は相手自身に対して使うのは違和感があります。基本、第3者に対する状況で使われます。
Hi Jun san. Hapa Eikaiwa is an awesome site that always helps me find clues when I get lost. I really appreciate your ideas and the work.
Today I would like to ask a bit about those expressions related to compliment. When my Language exchange friend has completed some challenging work for him, I happened to write “Congratulations! You finally have done great work.” He laughed a lot in the reply, and pointed out why it’s funny. Now I am getting the hung of it but having uneasy feel for using English. (I’m still writing in English here though). Would it be possible if you commented on this.
Thank you and have a nice week!
Hi Stray Sheep
Thanks for studying with Hapa. Happy to hear you are finding this site helpful! To help you understand why he laughed at your compliment, let me explain in Japanese. “You finally have done great work”は「やっと良い仕事を成し遂げたね」になり、これまで「良い仕事」をしていない、要するに今まで質の悪い仕事をしてきた意味合いになります。友達が笑ったということは、Strayさんの一言を批判的な意味として捉えたのではなく、ちゃんと褒め言葉として受け止めたことのでしょう。
But don’t feel uncomfortable or embarrassed by this incident. This is exactly how you learn English and how you become a good speaker. Don’t be afraid to make mistakes. Actually make a lot of mistakes! It’s part of progress!
丁寧な説明の上に、励ましもいただいて感謝です。
間違えたり、ニュアンス違いの発言が恥ずかしいのは、大人だからですね。
でも恥ずかしい思いをすれば、決して忘れませんから、気にせずつづけていきたいと思います。
ニュアンス、コロケーション、表情や感情のやり取りなども含めて学べるTVドラマなどに取り組むつもりです。ありがとうございました。
こんにちは。いつも参考にさせていただいています。
ひとつ疑問なんですが、今回の例文は全て人間に対して使われるケースでしたよね。
これがモノや場所などの場合はどうなるのでしょうか。
「さすが世界一美しいと言われるだけあり、あの村は本当に綺麗だった」
「ここはどこでもwi-fiが繋がるね。さすが世界でも有数のIT都市だ」
これらの場合には、上記の表現は使えないのではないかと思いますが。。。