前回の記事では、オリンピックの定番フレーズ「記録を樹立する」をご紹介しましたが、今回は「圧勝」や「連勝」の英表現について触れてみようと思います。
1) Dominate
→ 「圧勝する」
本来、dominateは「支配する」を意味する単語であることから、スポーツの世界では「圧勝する」や「完勝する」の意味として用いられます。終始試合を支配し続けたり、大差をつけて勝利することを表す場合によく使われる表現です。また、オリンピックの複数種目で金メダルを獲得する意味としてもdominateが使われます。
- 「Smash / Get smashed(ボコボコにする・完敗させる)」も同様の表現。
- What a performance! She dominated!
(素晴らしいパフォーマンスでした!圧勝でしたね!) - USA basketball is expected to dominate the Olympics.
(アメリカバスケ代表チームはオリンピックで圧勝することが期待されている。) - The U.S. women’s soccer team dominated Thailand at the 2019 World Cup.
(2019年のワールドカップでは、アメリカのサッカー女子代表チームがタイ代表を圧勝したね。) - That volleyball team got smashed.
(あのバレーボールチームはボコボコにされたね。)
〜会話例1〜
A: Do you remember when Michael Phelps dominated the Olympics?
(マイケル・フェルプス選手がオリンピックで圧勝したの覚えてる?)
B: How could I forget? He’s the most decorated athlete in Olympic history.
(忘れるわけないでしょう。彼はオリンピック史上最も多くのメダルを獲得した選手だからね。)
〜会話例2〜
A: This game is a blow out. Our team has no chance.
(この試合はもう終わりだね。私たちのチームは勝つ可能性がないよ。)
B: Seriously. We are getting smashed.
(本当に。ボコボコにされているね。)
2) Win back-to-back
→ 「連続で勝つ」
Back-to-backは「連続」や「立て続けに」を意味としてよく使われる口語表現です。特にスポーツの試合や競技で2連勝することや、2回連続で優勝することを言い表す場合に用いられます。因みに3連勝の場合は「back-to-back-to-back」と表します。
スポーツに限らず、何かを立て続けにする場合にも使うことができます。例えば「立て続けにミーティングがある」は「have back-to-back meetings」になります。
- 「Consecutive(連続)」も同様の表現。連続に関するその他の表現は、『英語で「連続」を表現できますか?』をご覧ください。
- Michael Jung won back-to-back gold medals at the Olympics.
(マイケル・ジュングはオリンピックで連続して金メダルを獲得しました。) - She scored back-to-back goals!
(彼女は連続でゴールを決めました!) - They are back-to-back champions.
(彼らは2回連続で優勝しました。) - She won her second consecutive silver medal.
(彼女は連続して銀メダルを獲得しました。)
〜会話例1〜
A: The women’s volleyball team dropped back-to-back sets.
(女子バレー、連続でセットを落としましたね。)
B: Hopefully they’ll bounce back in the third set and pull off a win.
(気を取り直して、第3セットは勝つといいですね。)
〜会話例2〜
A: That’s three consecutive times he got called for a foul.
(彼は3回連続ファウルを取られたね。)
B: The coach looks really upset. He’s going to get called for a technical foul if he doesn’t watch it.
(監督がすごく怒ってる。気をつけないとテクニカルファウルを宣告されるよ。)
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