今回は、英語発音の専門家として1万人以上を指導してきた、Dr. Dさんをゲストにお迎えします。実はDr. Dさんは、もともとプロのミュージシャンとして活動していたという異色の経歴の持ち主。海外経験が決して長くない中でどのように英語の音を身につけたのか、そして音楽の経験がどのように現在の発音指導につながっているのかを伺いました。また、日本人が本当に意識すべき「伝わる発音」とは何なのか、なぜ発音を鍛えるとリスニング力も上がるのか、そして一人でもできる効果的な練習法まで、発音上達のヒントをたっぷりと教えていただきました。
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〜 インタビューの主な内容 〜
- 英語と音楽に共通する「コピー練習」
- 13歳と16歳でのオーストラリア体験
- カナダでも続けたバンド活動
- 「音楽の先生」から「英語の先生」へ
- 英語と日本語の違い―シラブルの数え方と声の出し方
- 日本人にとっての英語の壁って何?
- 「伝わる発音」に変えていくには?
- 自分でできる発音上達法は?
- 変なプライドは持たない!素直にネイティブをまねよう
- Dr.Dさんの今後の予定と、皆さんへのメッセージ
Dr. D(発音業界のパイオニア)ドクターDイングリッシュの創立者。元プロミュージシャンで英語ボイトレ講師を経て2011年に発音スクール設立。1万人を超える発音指導実績と音楽の専門性から「発声」と「リズム」を軸とした発音プログラム(英語声プログラム®)を構築。日本の英語教育に発音を普及させるミッションを掲げ、慶應大学ロースクールでも発音講義を担当している。
・YouTube: 英語発音専門ドクターDイングリッシュ
・Dr. D発音セミナースケジュール: https://dr-d.jp/seminar/individuals
インタビューキーポイント
- 大人になってからでも、英語の発音は十分に上達できる
- 完全にネイティブと同じになることよりも、ネイティブをロールモデルとして目指し、そこに近づいていくことが大切。
- 音楽と同じように、憧れる人を見つけて徹底的に真似することが上達につながる。
- Dr. Dさんの海外経験は合計約3年半
- 長期間海外に住んだから発音が身についたわけではなく、好きな人の話し方や音を徹底的にコピーしてきた。
- ミュージシャンとして「音・ニュアンス・グルーヴをコピーする」習慣が英語習得にも活かされた。
- 13歳のオーストラリア体験が海外への憧れの原点
- 2週間のホームステイで、日本とは異なる生活や家族のあり方にカルチャーショックを受けた。
- 16歳で再びオーストラリアへ1年間留学し、現地の友人とバンド活動も経験。
- 20歳でプロミュージシャンの道へ
- 1日10時間練習する日もあるほど、音楽に没頭。
- プロとして活動した後、26歳頃に一度キャリアを離れ、カナダ・トロントへ。しかし現地でも再びバンド活動を始めた。
- ミュージシャンから発音の専門家へ
- 音楽業界がCDからデジタルへ移行する中で、仕事のあり方を見直すことに。
- 「英語で歌いたい人のためのボイストレーニング」を始め、そこから話すための発音指導へのニーズが増え、Dr. D Englishにつながった。
- 日本人の発音で重要なのは、一つ一つの音より「発声とリズム」
- R、L、THなど個々の音だけをきれいにすることが発音のすべてではない。
- 一音一音を丁寧に発音しすぎると音数が増え、逆に英語らしいリズムから離れてしまうことがある。
- 英語と日本語では「声の出し方」が違う
- 日本語は比較的口先で響かせるのに対し、英語は喉の奥を開いて響かせる感覚が重要だとDr. Dさんは説明。
- 発声の土台を変えることで、R・L・THなども発音しやすくなる。
- 「伝わる発音」の土台は、発声+リズム
- 日本語のようにフラットに話すのではなく、英語特有のストレスや強弱をつける。
- 一つ一つの音が多少崩れていても、リズムや感情が乗っているほうがコミュニケーションでは伝わりやすい。
- カタカナと英語の音は切り離して考える
- Dr. Dさんは、カタカナと英語は「別の音」として捉えることをすすめている。
- カタカナに置き換えるより、実際の英語の音を聞いて、そのままコピーすることが重要。
- 発音を鍛えるとリスニングにもつながる
- 自分自身が英語の音やリズムを正しく捉えられるようになると、聞こえ方も変わってくる。
- 実際にDr. Dさんの生徒からも「ドラマなどの英語が聞き取りやすくなった」という声が多く寄せられた。
- 「英語は知っているのに通じない」の原因が発音にあることも
- 文法や単語を十分に勉強していても、実際の会話ではなかなか伝わらないことがある。
- Dr. Dさん自身も16歳でオーストラリアに留学した際、知っている英語なのに通じず、現地の人のリズムやフローを真似することで徐々に通じるようになった。
- おすすめはシャドーイングより「短いフレーズの完全コピー」
- 音声を流し続けて追いかけるだけではなく、一つの短いフレーズで止める。
- リズム、イントネーション、トーン、感情まで含めて何十回もコピーし、「その人になりきる」ように練習する。
- 自分の声を録音して比較する
- 自分では同じように発音しているつもりでも、録音すると違いに気づける。
- 聞く → 真似する → 録音する → 比較する → 修正するというサイクルを繰り返すことが、一人でもできる効果的な練習法。
- ネイティブのように話せなくても、ネイティブを目指す意味はある
- Dr. Dさんは、音楽で憧れのギタリストを完全にコピーできなくても、目指して練習することで上達するのと同じだと説明。
- 「完璧になれるか」ではなく、目標となる人を持つこと自体が成長につながる。
- アクセントを必要以上に気にしなくていい
- 日本語を母語として育った以上、日本語の影響が英語に残るのは自然なこと。
- 「日本人アクセントを誇るべきか、なくすべきか」と考えすぎず、まずは伝わる英語を目指して自然に話せばいいという考え。
- 発音に自信がない人へのメッセージは「まず真似してみる」
- 自分が好きな人、憧れる人、あるいは自分とキャラクターが似ている人を見つける。
- その人の英語を徹底的にコピーすることで、自分自身で気づけることが増えていく。
- Dr. Dさん自身は『Friends』のJoeyを、Junは日本語学習時代にくりぃむしちゅーの上田さんを真似していた。
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