「太る」と英語で表現する時に“fat”がパッと頭に浮かぶ人も多いかもしれませんが、“fat”はかなり否定的な意味を持つ表現なので、人に対して使う時は気をつけないといけません。そこで今回は、“fat”以外の「太る」を表す英語表現をご紹介したいと思います。
“fat”の意味(00:35)
“fat”は「太る」を意味しますが、どちらかというと日本語の「デブ」に相当する表現で、基本的にネガティブな意味で太っていることを表します。自分に対して冗談っぽく“I’m getting fat.(最近太ってきた)”というのは問題ありませんが、アメリカから帰国した友人に対して“Did you get fat?(太った?)”と言うのはかなり失礼で、相手を怒らせてしまうこともあるので使い方には気をつけましょう。
〜会話例〜
A: Hey Jun. Welcome back. Did you get fat?
(ジュン、お帰り!あれ、太った?)
B: What? What did you say?
(何?なんて言ったの?)
日常会話では、ビュッフェで食べ過ぎたり、一日中全く体を動かさずにポテトチップスやお菓子ばかり食べているような時に、“I feel so fat.”と言うことがあります。実際に食べ過ぎて体重が増えたわけではなく、食べ過ぎて気持ち悪かったり、太ったように感じることを意味します。この表現も、“I feel so fat.”のように自分に対して使うのはOKですが、“You feel so fat.”や“He feels so fat.”のように人に対して使うのは不自然です。
- I feel so fat. I ate a whole pizza to myself.
(食べ過ぎたみたい。ピザを一人で丸々1枚食べちゃったよ) - I just laid on the couch and ate chips all day. I feel so fat.
(今日は一日中ソファーで横になってポテトチップスを食べちゃった。太った気がする)
“fat”以外の「太る」を表す丁寧な英語表現(02:12)
Chubby / Pudgy
→「ぽっちゃり」
“chubby”は「くまのプーさん」のように丸くてふっくらしていることを表し、日本語の「ぽっちゃり」に相当します。特に赤ちゃんや子供に対して使われることが多く、丸ぽちゃの可愛らしいイメージがあります。例えば、友人の赤ちゃんのほっぺがぽっちゃりしていて可愛いと言いたい時に、“Your baby’s cheeks are so chubby. They’re so cute.(あなたの赤ちゃんは頬っぺたがぽっちゃりしててかわいいね!)”と言います。
“chubby”は赤ちゃんや子供に限らず、大人に対して使うこともできます。例えば、「私はぽっちゃりした女性がタイプです」は“I like girls that are chubby.”、「彼はぽっちゃりしていて可愛いです」は“He’s chubby and cute.”のように表現し、大人に対して使っても基本的にマイナスなイメージはありません。
- Your baby’s cheeks are so chubby. They’re so cute.
(あなたの赤ちゃんは頬っぺたがぽっちゃりしててかわいいね!) - I like girls that are chubby.
(私はぽっちゃりした女性がタイプです) - He’s chubby and cute.
(彼はぽっちゃりしていて可愛いです) - Aw, look at his arms. They’re so chubby! They look like bread rolls!
(腕を見て。ぽっちゃりしてる!ロールパンみたい) - I used to be pretty chubby when I was a kid.
(子供の頃は結構ぽっちゃりしてたんですよ)
ちなみに、日常会話では“chubby”の代わりに“pudgy”が使われることもあり、両方ともぽっちゃりしていることを意味します。感覚的に“pudgy”は身長が低くてぽっちゃりしている人を表す時に使う印象があるため、赤ちゃんや子供に対しては使うのは違和感はありませんが、大人に対して使ってしまうと状況によってはマイナスに解釈されてしまう可能性もあるので、大人に対しては“chubby”を使う方が無難です。
がっちりした体型を表す英語表現(04:03)
Stocky
“stocky”は、体格ががっちりした強くて体つきが良い人を表します。イメージとしては、身長はそれほど高くないが体がっしりとした筋肉質な人を表し、“He is stocky.(彼はがっちりした体格だ)”のように表現します。
2)Big-boned
“big-boned”は直訳で「骨が大きい」となり、体の骨格が大きいことを表します。“He is big-boned.”は、実際にその人の骨自体が他と比べて大きいと言っているのではなく、単に体が大きく見えることを表しています。骨太で体ががっちりした人を表すときに使える婉曲表現です。
〜会話例〜
A: Wow, that baseball player is fat! Is he really a professional athlete?
(うわっ、あの野球選手は太ってるね。あれでホントにアスリートなの?)
B: He’s not fat. He’s just big-boned. He’s actually really fast and athletic.
(太ってるんじゃないよ。体格がいいんだよ。実際彼の動きはとても速いんだよ)
この表現は背の高さに関係なく使えますが、どちらかというと背の高い人に対して使われる傾向があります。太っているわけでもムキムキというわけでもなく、単に体つきが大きい人を表す時に使われ、基本的にポジティブな意味合いで使われます。
- My buddy Tony is a stocky dude and he’s really athletic, too.
(友人のトニーはがっしりした体格で、運動神経がいいんです) - Everyone in my family is big-boned. I think it runs in the family.
(私の家族はみんな体格ががっちりしていて遺伝だと思う)
「太った」を表す英語表現(06:36)
1)Put on weight / Gain weight
「私は太りました」を“I got fat.”、「彼は太った?」を“Did he get fat?”のように、「太る」を“get fat”を使って表現することもできますが、“fat”は否定的でマイナスなイメージがあるため、日常会話では“put on weight”が使われることが多いです。
“put on weight”は体重が増えることを意味し、食べ過ぎや運動不足が原因で太る時や、筋トレをして筋肉がついて体重が増える時など、ポジティブとネガティブの両方の状況で使う事ができます。例えば、「連休中に体重が増えました」は“I put on weight during the holidays.”、「私は筋トレで体重が増えました」は“I’ve been lifting and putting on weight.”のように表現します。
〜会話例〜
A: Don’t you think Jack put on a little weight?
(ジャックちょっと太ったと思わない?)
B: Yeah, he looks a little chubby these days.
(うん、最近ちょっとぽっちゃりしているね)
「ちょっと太る」は“put on some weight”や“put on a little weight”と表します。例えば、「数キロ(パウンド)太る」は“put on a few kilograms/pounds”のように表現します。
“put on weight”の代わりに“gain weight”を使う事もでき、どちらも似た意味になりますが“put on weight”の方がより口語的です。
- I put on 3 kilograms.
(体重が3キロ増えました) - I put on 5 kilograms this month.
(今月は体重が5キロ増えました)
まとめ(8:23)
アメリカでは、大人同士の会話で誰かの体重について話題に上げることはほとんどありません。日本では友達に気軽に「ちょっと太った?」と言うことがありますが、アメリカでは体重の話題はかなりセンシティブでNGな質問になるので、気をつけるようにしましょう。しかし、赤ちゃんや子どもに対して丸くてふっくらしていて可愛らしを意味する “chubby” や “pudgy” を使うことは問題ありません。
動画レッスン
Advertisement
Hello.
I’m learning English using your blog.
I always appreciate you.
I have a question for you.
Perhaps there might be a grammatical mistake in this blog, which is “I just laid on the couch and ate chips all day. I feel so fat.”.
Would it be correct to shift to “I just lay on the couch and ate chips all day. I feel so fat.” ?
I would apologize if I mistake.