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公開日2022.11.30

日本とアメリカでお風呂の常識が違いすぎる・・・

一日の疲れを取るためにお風呂につかってリラックスしたり、温泉旅行を楽しんだりと、日本人にとって「入浴」は大切な文化の一部ですが、アメリカ人はどうなんでしょうか?今回は、日本で12年暮らしているアメリカ人のMicah先生に、日本とアメリカの入浴文化の違いについて質問してみようと思います。

1. アメリカのお風呂文化 (0:19)

Micah先生:アメリカにも湯船に浸かる文化はありますが、公衆浴場のようなものは存在しません。また、ほとんどのアメリカ人は湯船に浸かることなくシャワーだけで済ませると思います。湯船に浸かるのはスパのような感覚で、浴槽の縁にキャンドルを置いたり、バスソルトを入れたりして、リラックス目的で湯船に浸かります。赤ワインを飲みながら湯船に浸かる人もいると思います。Junさんはどう思いますか?

Jun:私はロサンゼルスで暮らしていますが、最後に湯船に浸かった時のことを覚えていないくらい、湯船に入っていません。この家に引っ越して1年になりますが、今まで一度も湯船に入ったことはなく、シャワーだけです。以前は数年ほどアパートで暮らしていましたが、その時も数えられるくらいしか湯船に浸かっていません。なので、私は基本的にシャワー派です。湯船に浸かる時は、旅行先のホテルのお風呂場から綺麗な眺めが楽しめる時ぐらいです。

2. 日本の「お風呂文化」は最高! (2:38)

Micah先生:「日本の一番好きなところはどこですか?」とよく聞かれますが、最近は「お風呂文化」が大好きです。温泉に行くのも好きですし、特に運動の後のお風呂はリフレッシュできるので最高です。もちろん日本に来たばかりの頃は、アメリカでは裸でほかの人と一緒にお風呂に入る習慣がないため、公衆浴場で裸になることに抵抗はありましたが、一度慣れてしまうと本当に快適です。Junさんは、日本で暮らしていた頃は湯船に浸かっていましたか?

Jun:僕もMicahと同じで、「日本で恋しいものは?」と聞かれたら間違いなく温泉や銭湯と答えます。日本に戻った時に真っ先行きたいのは、温泉と銭湯です。

20代の頃、交換留学生として日本で暮らしていて、その当時は寮生活をしていました。寮ではシャワーを使っていましたが、週に1回メンテナンスでシャワーが使えず、その時は公衆銭湯に行かないといけなかったのですが、初めて銭湯を利用した時は、非常に気まずかったことをよく覚えています。最初の銭湯の思い出は、とても苦い思い出です。また、僕のほかにも何人かアメリカ人の学生がいて、銭湯でアメリカ人だけがパニクっていました(笑)

同じ寮で暮らしている友達と一緒に銭湯に入らないといけなかった時は、裸でお風呂に入ることの気まずさから、全く会話に集中できませんでした。でも不思議なことに、それでも慣れていくんですよね。そして、今となっては銭湯を一番恋しく思います。

Micah先生:僕も日本の銭湯文化に慣れるまで時間がかかりました。でも正直に言うと、全く知らない人と銭湯に入るのは気にならないんですが、今でも友人と銭湯に入るのは少し気恥ずかしいです。

3. アメリカにはない「親子の入浴文化」 (6:31)

Micah先生:アメリカには他人と入浴する文化がないため、「となりのトトロ」のDVDを見たアメリカ人の姉が「とても良い映画だったけど、お父さんと二人の娘が一緒にお風呂に入っていたのは不思議な光景だったわ」と言ったのがとても印象的でした。アメリカでは、赤ちゃんやまだ小さい子どもと一緒に入浴することはありますが、特にサツキの年齢では普通は親と一緒にお風呂に入ったりはしません。そのため、アメリカ人には親子で一緒に湯船に浸かる感覚は分からないんですよね。

Jun:日本では親と5~7歳ぐらいの子供が一緒にお風呂に入ることは家族の大切な時間であり、特に父親にとっては特別な時間だったりします。日本文化を知らないアメリカ人がその光景を見ると眉をひそめるかもしれませんが、これは完全に文化の違いです。「となりのトトロ」を見て一番印象に残ったのが親子の入浴シーンというのは、とても面白いですね。

4. 入浴にはリラックス効果がある? (8:23)

Micah先生:僕は湯船に浸かるだけで終わりにするのは好きではありません。最後にシャワーを浴びないと綺麗に体を洗えている感じがしないんです。湯船に浸かるのはサウナに入ることと似ていて、筋肉や体をリラックスさせるものです。日本でお風呂に入る時は、シャワーを浴びてからお風呂に入り、最後にまたシャワーを浴びます。一方、アメリカで湯船に入る時は、基本的にそれでおしまいです。アメリカでは湯船の中で体を洗って、全ての事を浴槽の中で済ませます。それで終わりですよね?

Jun:面白いポイントですね。アメリカの場合、浴槽の中で髪の毛を洗って体を洗います。よく考えると、汚い体のままで湯船に浸かって、その浴槽のお湯で体を洗っても全く綺麗になっていないですね。

湯船に浸かる習慣はアメリカでも浸透していますが、目的が日本とは少し異なるんだと思います。アメリカではリラックス目的で入浴をしますが、日本では体を綺麗にするため、そして一日の疲れを取ったりリラックスしたりするために湯船に浸かるんだと思います。

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