以前の動画「【アメリカ人の感覚】StupidとDumbの違い」では“stupid”と“dumb”の違いについてお話ししましたが、今回は、引き続きKelly先生と一緒に“idiot”、“silly”、“foolish”の違いについて話し合います。
1. ネイティブは“idiot”をどうやって使う? (00:18)
Kelly先生:“idiot”は人の状態を表す名詞で“dumb(dummy)”に近い表現です。例えば、常識知らずの彼氏のことを“My boyfriend is an idiot.(私の彼氏は馬鹿だ)”と言ったり、学校でいつも悪い成績ばかり取る自分のことを“I am an idiot.(自分は馬鹿だ)”と言ったりするような状況で使うことができます。
Jun:なるほど。例えば、友人がウケ狙いで人が嫌な気持ちになることを言って、その結果、言われた相手が泣き出してしまった場合は、相手のことを何も考えずに発言した友人は“idiot”ですね。その他には、電車の中で遊んだり、吊革にぶら下がって壊したりする人のことも“idiot”と呼べます。“idiot”は、非常識なことや周りに迷惑がかかることをする人に対して使えます。
2. ネイティブは“silly”をどうやって使う? (03:03)
Jun:“silly”という言葉を聞いた時、どう感じますか?
Kelly先生:この言葉は子どもっぽい響きがあるので苦手です。また、“silly”は馬鹿なことをしているのではなく、間抜けなことをしている人に対して使われ、コメディ的な間抜けさが含まれます。一方で“idiot”や“stupid”には、相手を笑わせるためのバカな行動は含まれていません。
Jun:つまり、“silly”は無邪気な行動や子どもに対して使います。子どもは両親を笑わせるためによくバカなこと(silly)をします。子どもに対して“Stop being silly.(バカなことはやめなさい)”と言うことはよくありますが、ここでは子どもの知性を馬鹿にしているのではなく、ある意味ポジティブな意味で使っています。
また、日本人は写真を撮る時によく変顔をしますが、これは“stupid face”ではなく“silly face”と英語で言います。
3. ネイティブは“foolish”をどうやって使う? (05:55)
Kelly先生:個人的には“foolish”は、知性がないと言っているわけではなく、その場面で愚かな行動をしてしまった事を指摘する時に使うイメージがあります。また、50年代に使われていたような少し古い言葉という印象があります。そのため、この単語を使う事はあまりありません。
Jun:面白いのが、僕が高校生の頃は“fool”は格好いい言葉として使われていたスラングでした。それが現代では“dude”や“man”に置き換えられています。西海岸だけの文化かもしれないですね。
4. 記憶と記録は常に自分たちの中にあった時代 (07:39)
Kelly先生:私たちの時代にSNSがなくて本当によかったと思います。当時を振り返るととても恥ずかしいファッションもしていましたし、2000年初期は不思議な時代でした。
Jun:本当にそうですね。その時代はスマホに残す技術がなかったから、様々な思い出は周りの友達との間だけの記憶として残り、SNSに残ることはありませんでした。
Kelly先生:その通りです。写真を撮る頻度も少なかったので、コダックの使い捨てカメラで一年過ごせました。そんな時代の方が良かったと思います。
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