「この納期を前倒しできないでしょうか?」を英語で言う場合、皆さんはどのような表現を思い浮かべますか?ビジネスなどでは、予定を繰り上げて何かを実行する場合に「前倒し」という表現がよく使われますが、今回は英語で「前倒しする」と表現する時にピッタリのフレーズをご紹介したいと思います。
Move (it) forward/up
Bring (it) forward/up
→「前倒しする」
“move it forward”や“bring it forward”はどちらも「前倒しする」を意味する使いやすい慣用句ですが、“move forward”のように代名詞の“it”や名詞の“the schedule”などが抜けてしまうと、「前に進んで・前進して」という意味になってしまうので注意が必要です。「前倒しする」と表現する場合は、“move”と“bring”などの動詞と副詞の“forward”の間に必ず代名詞か名詞を入れましょう。
例えば、「スケジュールを前倒しにしましょう」と英語で表現する場合は、“Let’s move the schedule forward”や“Let’s bring the schedule forward”のように表現でき、断定的に日程を調整する意味合いになりす。しかし、“move”は少々ぶっきらぼうに聞こえる傾向がある単語で、相手の状況に関係なく動いてもらうニュアンスが含まれるため、“Let’s move the schedule forward”と言うと相手に命令に近い印象を与えてしまう可能性があります。そのため、命令口調を避けたい時には、相手の意思や行動を配慮するニュアンスが含まれる“bring”を使って、“Let’s bring the schedule forward”と表現するといいでしょう。どちらも日程を繰り上げる事には変わりありませんが、ビジネスシーンによって使い分けるといいでしょう。
- ちなみに、“Let’s move forward + with this schedule(名詞)”と表現すると、「このスケジュールで行きましょう」という意味になってしまうので、気をつけましょう。
~会話例1~
A: This is Hapa Eikaiwa’s doctor’s office.
(HAPA英会話医院です)
B: I would like to move my appointment up to the 10th. Is this possible?
(予約を10日に前倒ししたいのですが、可能でしょうか?)
A: Sure. We have a slot at 10 am on the 10th. Will this work for you?
(はい。10日の10時でしたら空いていますが、いかがでしょうか?)
B: Yes, that is perfect. Thank you.
(すごく助かります。ありがとうございます)
~会話例2~
A: I asked the supplier about the delivery date.
(搬入日について、仕入先の方に問い合わせしました)
B: What did they say?
(先方は何と言っていましたか?)
A: They said that they can bring the delivery date forward to meet our schedule.
(私たちのスケジュールに合わせて搬入日を前倒しできると言ってくれました)
B: That is great!
(それは良かった!)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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