日本の教科書やネットのブログサイトでは「あなたは英語を話せますか?」と質問する時に“Can you”を使うのは失礼だと紹介されていますが、実際はどうなんでしょうか?今回は、Clay先生と一緒に“Can you”と“Do you”を使った質問の違いについて話し合います。
1. “Can you speak English?”と“Do you speak English?”はニュアンスが違う? (0:48)
Clay
相手の言語能力についての質問で“Can you ____?”を使う場合と、“Do you ____?”を使う場合とでは、違いは全くありません。どちらで質問をされても、質問されている方は同じ内容の質問として捉えます。この二つの表現を深く読み取るとすると、“Do you ____?”は「~を話しますか?」の意味合いが強く、“Can you ____?”は「~を話せますか?」の意味合いが強くなりますが、ネイティブはその小さな違いについてはあまり気にすることはなく、どちらで質問をされても同じ答えをすると思います。
2. “Can you speak ____?”は失礼な表現? (2:59)
Clay
“Can you speak Japanese?”と質問をしても、相手に失礼な印象を与えることはありません。しかし、言語能力以外について話している時は“Can you”の質問と“Do you”の質問には違いがあります。
Jun
日本の教科書やブログサイトで「“Can you speak ____?”と質問するのは失礼です」と書かれているのをよく目にしますが、そんなことはありません。アメリカ人の視点からすると、誰かが“Can”を使って言語能力に関する質問をしても、それに腹を立てる人はこの世界に一人もいないと思います。
3. 言語能力以外の質問では“Can you”と“Do you”でニュアンスが変わる? (5:05)
Clay
言語能力について質問をするときは“Can you”も“Do you”もどちらも同じような意味合いになりますが、例えば、“Can you ride a bike?(自転車に乗れる?)”と“Do you ride a bike?(自転車に乗る?)”では、質問のニュアンスが大きく異なります。
Jun
“Can you”を使った質問の場合は相手の技術や能力について聞いていますが、一方で“Do you”を使った質問の場合は、相手の習慣を尋ねる意味合いになります。そのため、言語以外では“Can you”と“Do you”の使い分けで、質問の意図が大きく変わってしまいます。
~例文比較1~
- Can you play baseball?
(あなたは野球ができますか?) - Do you play baseball?
(あなたは普段から野球をやりますか?)
~例文比較2~
- Can you play the guitar?
(あなたはギターを弾けますか?) - Do you play the guitar?
(あなたは習慣としてギターを弾きますか?)
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