今回は「Thank you」に対する返答の仕方とそれぞれのニュアンスの違いについて触れてみたいと思います。ネイティブがどのように返答するか、以前の動画レッスンに協力してくれたアメリカ人10人に実際に「Thank you」と言ってみました。
1) You are welcome
→「どういたしまして」
「You are welcome」はフォーマルな場やインフォーマルな場、面識のある人や面識のない人など、基本的にどんな状況でも使える最も無難な返答の仕方です。どちらかと言うと、多少丁寧な響きがありますが、友達や同僚に対しても使っても違和感はありません。とっさにどう返答していいか迷った場合は「You’re welcome」と言えば問題ありません。
- 日常会話では「You are welcome」より「You’re welcome」と言った方が自然。
- 他にも「You’re most welcome」や「You’re very welcome」と言うこともでき、ともにより丁寧な響きがある。
2) (It’s) My pleasure
→「お役に立てて嬉しいです」
何かしら相手の役に立つことが出来て「(自分が)嬉しい」気持ちを示したい場合はこの表現を使いましょう。ホテルのスタッフやお洒落なレストランの店員がお客に対して使うことが多く、とても上品で丁寧な響きがあります。友達に対して使うのはちょっと堅苦しい感じがあります。
- 「My pleasure」は「It’s my pleasure」の略。日常会話では両方使われ特に違いはない。
- より丁寧に言いたいなら「You’re welcome. (It’s) My pleasure」のセットで。
3) No problem
→「大したことないよ」
自分が相手のため行った親切な行為が「大したことない」と言いたい場合に用いられ、友達や同僚など仲の良い間柄でよく使われる表現です。面識がない人に対して使っても問題ありません。例えば、他人のためにドアを押さえてあげ、その他人が「Thank you」と言ったら「No problem」と返すのはとてもナチュラルです。カジュアルでありながら丁寧な感じもあり日常会話ではよく耳にする表現です。
- 「No worries(気にしないで)」もよく使われ、ニュアンスと使い方は同じ。
4) Anytime
→「いつでも」
“Anytime”の一言には「またいつでも協力しますよ・助けてあげますよ」という意味合いが込められています。基本的には親しい間柄で使われるカジュアルで丁寧な返答です。例えば、アメリカ人の友達の日本語の文章を手直ししてあげ、その友達が「Thanks for checking my Japanese.(日本語を手直ししてくれてありがとう)」と言った際、「Anytime」と返すことで「またいつでも協力してあげるから声をかけてね」といった想いが相手に伝わります。一方で、今後会う予定のない人(他人)に対して「anytime」と言うのは、ちょっと違和感があります。
5) Sure
→「もちろん」
「Sure, you’re welcome」や「Sure, no problem」、「Sure, anytime」のように、本来“Sure”は上記で紹介した表現と組み合わせて使うのですが、カジュアルな感じで言う場合は、“Sure”の後に続くフレーズを省いて「Sure」の一言だけでも問題ありません。
- 「Sure thing」と言う人もいますが、意味合いは“Sure”と同じで“thing”には特に深い意味はありません。
6) You bet
→「もちろん」
“Bet”は「お金を賭ける」を意味し、この一言だけで「私があなたの役に立てて、嬉しく思っていることにお金を賭けてもいい」という意味合いまでも含まれており、とてもアメリカ人っぽい返答の仕方になります。(笑)「Of course」と意味は同じですが、より口語的な言い方で、基本的には知り合いに対して使う返答の仕方です。
- 地域によっては「You betcha」と言う人もいる。
7) Thank you
→「こちらこそありがとう」
お礼を言う相手に「いえいえ、お礼を言うのは私ですよ」と逆に相手に感謝の気持ちを伝えたい時ってありますよね?そんな時に使える便利でシンプルな返答が「Thank you」で、日本語の「こちらこそありがとうございます」に相当する表現になります。ここでのポイントは「Thank you」の“you”の部分をちょっと強調して言うことです(Thank you⤴︎)。
- より丁寧に言いたいなら「I should be the one thanking you.」または「I’m the one who should be thanking you.」
- 「こちらこそ〜をしてくれてありがとう」と具体的なことについてお礼を返す場合は「Thanks for _____ ing」の形式にする。
〜会話例1〜
A: Thanks for coming tonight.(今夜は来てくれてありがとう)
B: Thanks for having us.(こちらこそ、私たちを招待してくれてありがとう)
〜会話例2〜
A: Thanks for cooking dinner tonight.(今夜は食事を作ってくれてありがとう)
B: Thanks for helping me prepare.(こちらこそ、食事の準備をしてくれてありがとう)
8) Don’t mention it
→「いえ、とんでもないです」
直訳は「お礼なんていいよ」になり、謙虚な態度を示す状況で使われることが多いです。但し、この表現は個人的にはあまり使わず、私の周りにいる人たちもあまり口にしていないような気がします。もしかしたら地域や年齢によるかもしれませんが、決して古い言い方ではないと思います。もしどうしてもこの表現が気になるようでしたら、周りのネイティブの方にも聞いてみてください・・・。
- 他にも「Think nothing of it.(とんでもないです)」という表現もありますが、これも個人的にはほとんど口にしません・・・。
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Hi Jun,
こういうちょっとしたこと、すごく役に立ちます!!ありがとう!!!
中学時代はYou are welcome と習ったけど、実際にそんなこと言うのか!?と悩んだりしたこともありました。
今では何となくここに紹介されているのはわかるようになったけど、ネイティブとしゃべり始めの頃の超初心者のころ、Thank you. と言われて、なんて返していいかわからず・・・・・(無言)、悔しい思いをしたこと多数。少しわかるようになってからも、頭では理解していても、その場でとっさに口から出てこず、更に悔しい思いをしたこと多数。英語は口に出して喋るのが大事だと痛感!またこういうさりげないやりとりが良いコミュニケーションをはぐくむんだと実感!日本にいてあまりネイティブの喋る機会がない我々には動画で実際に話しているのはとても貴重!初心者にとって英会話で必要なのは、「スモールトークを極める!」ことだと思うので、(個人的な意見ですが・・)これからもちょっとした会話のシェアをお願いします。How was your weekend/vacation? の第二弾とか、Any plan for this weekend? に対する返事とかも企画してもらえてら嬉しいな。
Hey Akiさん!
今回の記事も?(笑)・・・役に立ったみたいで嬉しいです。「Thank you」に対する返答はたくさんあるので、どれをどのタイミングで使えばいいのか?と混乱しますよね。選択肢が多すぎると逆に考えすぎてしまい、結果何も言わずに黙ってしまいます。Akiさんの言う通り、「英語は口に出して喋るのが大事!」・・・なんでもいいので、パッと思いついた表現を口に出すことですね。
私もこういう実験編、ナチュラルな返答がもらえるので大好きです。ご提案ありがとうございます!これからも企画していきますね。
毎回参考にさせていただいています
8) Don’t mention itの訳が「どんでもないです」になっていますがもしかして「とんでもないです」ではないでしょうか?
Mikiyaさん
「どんでもないです」になっていますね(笑)早速、修正しました。Thanks!
フレーズとか言い回しとか、微妙な違いであるほど
使い方を知っていても、確証がないとイマイチ恥ずかしくて
使えなかった事は多々あります
でも、Hapa英会話で取り上げられた内容ならもぅ心配ありません ^^
昨日、歩道を外人が2人歩いていました。で、後ろから俺が自転車で
抜いて行く時にその2人は道を開けてくれたので、
Thank youのyouを強めに行ってみました
そしたらwelcome♪と軽い口調で言われました
改めて動画を見直してみると、使い方が合っていたとは
言えないのですが、意識的に使って見た事が、新たな
第一歩みたいな気持ちになりよかったです。
ありがとうございました m(_ _)m
もっちーさん
「Thank you⤴︎」と声をかけたこと、素晴らしいことですよ!その使い方で間違いないです。自分の気持ちを英語で伝えたもっちーさんに感動です。
いつも本当にためになるレッスンをありがとうございます。
Thank you の返答のしかたも、いろいろあるんですね。
とても参考になりました。
ところで、「こちらこそ、ありがとうございます」の丁寧な言い方を幾つか教えて頂きましたが、” I should thank you “っていうのはOKですか?
はじめまして。YouTubeで見て、とても勉強にさせてもらっています。
友人が問題を抱えていて、その話を聞いてあげたときに、友人から“thank you”と言われた場合の返事としては何が自然な返答になるのでしょうか?
そんなことないよ、話を聞いてあげることしか出来なくてごめんね、何も助けになってあげられなくてごめんね、といったニュアンスの返事がしたかったので、”No problem. I’m sorry that I can’t do anything to help.” と返したのですが、正しかったのか分からないままだったので質問させていただきました。
じゅんやさん
こんにちは。その返事でパーフェクトだと思います!No problemの他にも、”Anytime.(いつでも相談になるよ)”もそのような状況でよく使われます。
Anytimeだと、より優しい返事に感じますね。
次回から使いたいと思います。ありがとうございます。
H apa 英会話さん
初めましてこんばんは
沢山のYouTube見ていますが、一番分かりやすいです。こんなに沢山の言い方があるなんて楽しいですね。日本語だってそれぞれ色々な言い方がありますものね。私も早く自然に話せるようになりたいです。
Thank you❣️
塩崎さん
ありがとうございます!どの言語も色々な表現の仕方があり、表現が豊富になれば会話も広がります。これからも英語のフレーズをいっぱい覚えて使ってください!
No drama!
と返す外国人同僚がいるのですが、これはどういう意味なのでしょうか?
もし、ご存知でしたら教えてください。