日本の「おもてなし文化」は、世界中から高く評価されている日本ならではの魅力の一つです。では、この「おもてなし」は英語ではどのように表現するのが最も近いのでしょうか?今回は、日本語が堪能なアメリカ人講師のDana先生と一緒に、「英語にしづらい日本語」をテーマに、そのニュアンスを検証していきます。
1) おもてなし(0:18)
Dana先生:英語に訳すなら hospitality(もてなし・思いやり)や good host(もてなし上手な人)が一番近い表現だと思います。ただ、アメリカでは日本ほど「おもてなし文化」が強く意識されていないため、この言葉を日常的に使う機会はあまりありません。
Jun:日本の「おもてなし文化」の特徴は、見返りを求めない点だと思います。hospitality の中に、そのニュアンスは含まれていると思いますか?
Dana先生:hospitality には「仕事として相手をもてなす」という意味合いが強く、金銭のやり取りが伴うイメージがあります。つまり、日本語の「おもてなし」とは少しニュアンスが異なりますね。
この単語を聞くと、自然と店員と客の関係を思い浮かべます。
ほかに近い表現としては、
- kind and friendly(親切でフレンドリー)
- welcoming(温かく迎え入れる)
があります。特に welcoming は自発的な親切心を表す言葉なので、日本語の「おもてなし」に比較的近いかもしれません。
2) 我慢(4:40)
Dana先生: 「我慢」は状況によって英語表現が変わります。カジュアルなら put up with や can’t stand、フォーマルなら endure や tolerate が使えます。
Jun:僕も同じ考えです。「我慢できない」と言う時は put up with と can’t stand の両方がよく使われます。ただ、「我慢する」という意味で使えるのは put up with だけですね。
3) もったいない(7:03)
Dana先生:日本文化と深く結びついた言葉なので英訳はとても難しいですが、近い表現としては wasteful や such a waste があります。
Jun:waste は日本語にすると「無駄」ですが、「もったいない」とはニュアンスが違いますよね。文化的な観点から見ると、「もったいない」にはどんな意味が含まれていると思いますか?
Dana先生: waste よりも、もう少し感情がこもった言葉に感じます。状況によっては「悔しい」「イライラ」といった気持ちも含まれている気がします。
Jun:日本で働いていた時、上司に「もったいない」には“感謝”の気持ちが含まれていると教わりました。英語の waste には、そのニュアンスはありません。日本語の「もったいない」には、物のありがたみを感じ、大切に扱おうとする気持ちが込められています。
Dana先生:なるほど、よく分かりました。日本人の「物を大切にする価値観」が、「感謝」という言葉で理解できました。
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