「ごめんなさい」を英語で表現する時、まず最初に思い浮かぶ表現といえば“I’m sorry”ですが、アメリカ人は「ごめんなさい」と謝罪の気持ちを伝える時に異なる表現を使う事があります。そこで今回は、ネイティブ講師のCJ先生と一緒に、“I’m sorry”の言い換え表現をご紹介したいと思います。
1. My bad (00:59)
Jun:“I’m sorry”と“my bad”は、どちらも同じようなニュアンスになりますか?それとも、謝罪の度合いが異なりますか?
CJ先生:謝罪の度合いが異なりますね。例えば、相手をひどく傷つけてしまい、謝罪することができないまま数日が経ち、相手がまだ怒っている時は、“I’m sorry”を使う方が適切です。ちなみに私は、90%のシチュエーションで“my bad”を使います。
Jun:では、下記のようなシチュエーションでは、“I’m sorry”と“my bad”のどちらを使いますか?
【シチュエーション】
友人との夕食の約束に20分遅刻して謝る場合
CJ先生:仲の良い友達であれば、“my bad”を使うと思います。
Jun:なるほど。ポインは相手との距離感ですね。“my bad”はカジュアルな言葉なので、数回会った程度の知人に対しては使いません。
CJ先生:その通りです。一点付け加えておきたいのですが、待たせてしまった友人もよく遅刻をする人であれば“my bad”を使っても構いませんが、いつも遅れることなく時間を守って待ち合わせに来る友人、時間にとても厳しいタイプの友人であれば、“I’m sorry”を使った方が賢明かもしれません。
Jun:いいポイントです。結局は自分の言動によって、相手を怒らせたり不快にさせたと自分が思うかどうかですね。相手を怒らせてしまった場合は、その相手が友達であれ、顔見知り程度の知人であれ、“my bad”では表現が軽すぎることがあります。
2. Excuse me (03:44)
【シチュエーション】
駅に向かって急ぎ足で歩いている途中で誰かにぶつかってしまった場合は?
CJ先生:相手が若い人の場合は“my bad”を使いますが、年配の方や自分よりも年上の人であれば“I’m sorry”を使います。
Jun:なるほど。他にどのような場面で謝罪の意味の“excuse me”を使いますか?
CJ先生:誰かにぶつかったり、誰かの足を踏んでしまったり、自転車に乗っている時に割り込んでしまったり、歩いている人のすれすれを通り過ぎてしまった時などに“excuse me”を謝罪として使います。
3. My apologies (05:28)
Jun:“my apologies”を使う事はありますか?
CJ先生:もちろん聞いたことはありますが、私自身は使いません。この表現は、“I’m sorry”と同じくらいフォーマルな印象を受けます。
Jun:“my apologies”は、“I’m sorry”よりもフォーマルな感じがします。ビジネスメールを書く時や、大規模のセミナーやプレゼンに遅刻してしまった時に、“I’m sorry”または“my apologies”を使って謝罪すると思います。
3. “My bad”は老若男女を問わず誰でも使える? (06:29)
CJ先生:30代半ばの私の妹が“my bad”を使っていても違和感はありませんが、何年かすれば使わなくなると思います。また、男性であればより長い期間、この表現を使えると思います。
Jun:私の父が、この表現を使っているところを一度も見たことがありません。私の世代では、“my bad”は高校時代に友人との会話でよく使っていました。そして、特に仲のいい友人とは今でもよく使っています。CJが言ったように、何歳になっても、特に仲の良い友達との会話では、年齢に関係なく自然と使っている気がします。しかし、自分が40代、50代で、初対面の人と話をするときは、“excuse me”や“I’m sorry”などもっとフォーマルな表現を使うと思います。
CJ先生:その通りですね。年配の方に対しては、私は“my bad”を使いませんし、彼らも恐らくこの表現は使わないと思います。もしも使っていたら驚きますね。
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