多くの日本人英語学習者が苦戦するLとRの発音は、どのように攻略すればいいのでしょうか?今回は、発音のスペシャリストであるKara先生に、英語の発音について色々質問していきたいと思います。
1. Lを上手に発音するコツ (2:08)
ポイント1: 舌先が前歯の後ろにピッタリ付くように意識する
ポイント2: 舌先をとがらせることを意識する
Kara先生:英語のLの音は日本語にはないため、実は日本人にとってLの発音が一番難しいんです。言語習得の過程で使わない音であり、耳にすることのない音です。しかし、難しいからと言って不可能というわけではありません。それでは一緒に発音してみましょう。
まず、舌先が前歯の後ろにピッタリ付くように意識しましょう。舌が口から出ることはありません。Lの音は単語のどの部分に来ても、同じ音、同じ発音方法です。舌を前に押し出すイメージでやってみてください。
Jun:ちょっと質問です。舌は口の天井につけるんですか?それとも前歯の後ろですか?舌は具体的にどこに置けばいいですか?
Kara先生:いい質問ですね。どちらでも好きな場所でいいですよ。どちらにせよ、舌を前に押し出すイメージは変わりません。それでもLの発音が難しいと感じる生徒には、ピーナツバターやジャムを前歯の裏に塗ることを勧めています。これは、舌を置く位置を覚えるのに有効です。
また、Lの発音で日本人英語学習者が苦戦するのが、舌先をとがらせることです。舌をとがらせないと綺麗な音が出ません。また、自宅などで練習する時は、Lの音を引き伸ばして発音するようにするといいでしょう。
2. Rを上手に発音するコツ (6:05)
ポイント: BBT「Back(後ろに)、Bunch(束ねる)、Tight(きつく)」を意識する
Kara先生:Rは英語の中で一番発音が難しいですね。Rの音を綺麗に発音するには2つの方法があります。1つ目は舌を束ねる方法です。舌を後ろに引いて、口の後方上部に上げてください。同時に舌の両側を丸めます。Rの音が単語のどこに来たとしても、舌を後方に引くことを意識し、喉元が締まるイメージを持ってください。舌に力を入れて力強く発音するイメージです。BBT(Back, Bunch, Tightの3つ)を覚えておくといいでしょう。Backは「後ろに」、Bunchは「まとめる」、つまり正面から見えなくなるまで舌を後ろに引くこと、Tightは「きつく」を意味します。
2つ目がretro flexedと呼ばれる方法で、舌先を少し丸めることを意識します。この方法は舌の動きを感じやすいので、英語初心者にとってはわかりやすいと思います。発音に大きな影響は与えないので、今回ご紹介した2つの発音方法のどちらを使っても大丈夫です。自分にとって発音しやすい方、そしてより綺麗に聞こえる方を選んでください。
Jun:個人的には、舌先を丸めるやり方の方が簡単に感じました。
Kara先生:舌に力を入れていないと、Rの音がWに聞こえてしまう時があるので、Rの発音をするときはいつも舌に力を入れることを忘れないようにしてください。
3. 効果的なLとRの発音練習方法 (11:03)
Kara先生:効果的な練習方法は、鏡の前で練習することです。シンプルな方法ですが、口の動きを見ながら実際に発音する音を聞くことが大切です。発音を聞いて上手く言えているかどうかを確認することで、正しい発音を聞く力を鍛えます。
その他にも、AmazonのAlexaなどに話しかけるのも有効です。自分の発音が正しく認識されるか、試してみるといいでしょう。
4. どちらが効果的?単語だけの発音練習 vs. 文章を使った発音練習 (12:56)
Kara先生:難し質問ですが、会話の場合、単語だけを発することはないので、単語を単体で練習することはお勧めしません。英語学習を始めたばかりの人であればいいかもしれませんが、学習が進むにつれて会話に重点を置くようにしましょう。
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