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公開日2022.06.29

ワンランク上の英語力に欠かせない「up」の活用法

break upやgive upなど、upは様々な動詞と組み合わせて使われる代表的な前置詞の一つですが、皆さんはupが持つコアイメージをご存知ですか?今回は、upのコアイメージを解説するとともに、upを使った様々な句動詞もご紹介していきます。

1. UPのコアイメージ①:バラバラになるイメージ (0:49)

1つ目のUPのコアイメージは、何かが分かれたりバラバラになることです。

1) Break up
→「別れる、解散する」

“break up”は二人が分かれることを意味し、主に恋愛関係が終わるときに使われます。また、音楽バンドが解散する時にも使われます。ちなみに、“break up”の代わりに“split up”という表現を使うこともできます。

  • They broke up.
    (彼らは別れました)
  • Lisa broke up with her boyfriend.
    (リサは彼氏と別れました)
  • Why did you guys break up?
    (なぜ別れたの?)

〜会話例〜
A: I was so devastated when I found out Arashi broke up.
(嵐が解散するって知った時、本当にショックだったよ)
B: Wait. They broke up? I thought they just went on hiatus.
(えっ?解散したの?休止しただけだと思ってた)

2) Cut up
→「細かく切る、切り刻む」

「~を分ける」の意味で使われる表現の一つに“cut up”がありますが、この表現は何かを細かく切ったり、切り刻むことを意味します。特にナイフやハサミで何かを切る意味合いで使われます。

  • Can you cut up the vegetables?
    (野菜を刻んでくれますか?)
  • Can you cut up the cake into six pieces?
    (ケーキを6等分にしてくれますか?)

3) Tear up / Rip up
→「ビリビリに裂く」

何かをビリビリに破ることを“tear up”、または“rip up”と表現します。

  • I tore up the mail and threw it away.
    (郵便物をビリビリに破いて捨てました)
  • My son ripped up the magazine.
    (息子が雑誌をビリビリに破いた)

4) Blow up
→「爆発する」

「爆発する」ことを“blow up”と表現します。

  • The egg blew up in the microwave.
    (電子レンジの中で卵が爆発した)

2. UPのコアイメージ②:改善するイメージ (3:15)

2つ目のUPのコアイメージは、何かを良くしたり改善することです。特に、前の状態よりも何かを良くするニュアンスがあります。

1) Cheer up
→「元気になる、元気づける」

“cheer up”は「元気になる」や「元気づける」といった意味になります。特に、落ち込んでいる友達や悲しんでいる友達を励ましたり元気づけたりする状況で使われます。

  • Everything is going to be all right. Cheer up.
    (全て上手くいくから、元気出しなよ)
  • Mike is down on himself. Let’s do something to cheer him up.
    (マイクが落ち込んでるから彼を元気づけよう)

2) Make up
→「仲直りをする、埋め合わせをする」

“make up”は2人の関係が良くなること、つまり仲直りをすることを意味します。また、この表現は「埋め合わせをする」の意味でも使われます。

  • He made up with his girlfriend.
    (彼は彼女と仲直りしました)
  • We’re on good terms now. We made up with each other.
    (私たちは仲直りしたので、今は関係は良好です)
  • Sorry. I’ll make it up to you.
    (ごめん、埋め合わせするから)

3) Look up
→「良い方向に進む、好転する」

“look up”は状況や景気が良くなることを意味します。

  • Things are looking up.
    (状況が良くなる)
  • COVID is finally settling down and things are starting to look up.
    (コロナがやっと落ち着いて状況が良くなってきた)

3. UPのコアイメージ③:何かをやめるイメージ (5:53)

3つ目のUPのコアイメージは、何かをやめること、ストップさせることです。日常会話では一般的に何かを諦めたり、雨が止んだり、何かをやめるような状況で使われます。

1) Give up
→「諦める、断念する、やめる」

“give up”は何かを諦めたり断念したりすること、またはやめることを意味します。

  • Don’t give up. Hang in there.
    (諦めないで頑張って)
  • I gave up alcohol this year.
    (私は今年、お酒をやめました)

2) Let up
→「(雨・雪などが)やむ、(勢いなどが)弱まる」

“let up”は何かが弱まったり、和らぐ意味として使われます。特に日常会話では、ひどい雨や雪が弱まったり、徐々におさまっていく様子を表す時に使われます。

  • The rain is finally letting up.
    (雨がようやく弱まってきた)
  • This heat is not letting up.
    (この暑さはなかなかおさまらない)

3) Hold up
→「持続する、足止めを食らわせる」

相手に「ちょっと待って」という時に使われる表現が“hold up”で、“wait”と似た意味になります。ちなみに、この表現には「足止めを食らわせる」という意味もあります。

  • Hold up. I forgot my cell phone. I’ll be right back.
    (ちょっと待って、携帯忘れちゃった。すぐ取ってくるね)
  • I got held up at customs.
    (税関で足止めを食らった)

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