映画やドラマ、ネイティブの日常会話の中で“There you go”という表現がよく使われているのに気付いている人もいるかと思いますが、ネイティブはどんな状況でこの表現を使っているのでしょうか?今回は、ネイティブ講師のKelly先生と一緒に“There you go”を使うシチュエーションと具体的な意味を徹底的に解説していきます。
1. カフェで使う“There you go”の意味 (1:03)
カフェやレストランでは、商品をお客様に渡す時に「どうぞ」の意味で“There you go”が使われます。また、スーパーなどでお客様が購入した商品を袋に詰めて手渡しする時にも“There you go”が使われます。
2. 様々な言い方がある英語の「どうぞ」 (2:04)
“There you go”の他に、「どうぞ」を意味する言葉として“There you are”、“Here you go”、“Here you are”があります。“There you go”と“Here you go”は似ていて、“There you are”と“Here you are”も似ています。
“Here you are”に関しては、相手との距離感が近い印象を与えます。例えば、レストランのサーバーが、自分の目の前で料理を提供しているようなイメージです。一方、“Here you go”はぶっきらぼうな言い回しに聞こえます。
3. 目標を達成した時に使う“There you go” (3:42)
“There you go”は、仕事やタスク、プロジェクトなど、何か目標を達成した時に「できた!」といった意味合いで使うこともあります。例えば、イケアのテーブルを友達と一緒に組み立てていて、組み立て作業がやっと終わった時に“There you go”と言うことがあります。
4. 失敗した時の“There you go” (5:15)
時すでに遅しで、起こった事実を受け入れなければいけない時に“There you go”を使います。例えば、乗る予定の列車に間に合うように急いでいたにもかかわらず、渋滞につかまり、しかも車のタイヤもパンクしてしまい、結局乗り遅れてしまった時に“There you go. There’s nothing we can do.(あーあ、もうどうしようもないね)”と言います。日本語の「しょうがない」に近いニュアンスになります。“There you go”は、目標に向かって必死に努力したのにそれが叶わなかった時などに使われ、上手くいかなかった事実を受け入れなければならないが、結果には満足していない意味合いが含まれます。
5. リアクションで使う“There you go” (7:21)
「その通り」や「出来たね!」といったニュアンスで“There you go”を使うこともよくあります。例えば、先生が生徒に“There you go”の使い方を教えて、生徒が使い方を正しく理解してそのフレーズを完璧に使いこなした時に、“There you go!(出来たね!)”と先生が生徒に言ったりします。
6. “There I go”だとどういう意味になる? (8:33)
“There I go”だけで使うことはありませんが、“There I go again”という表現を使うことはあります。悪い癖が出てしまった時や、毎回同じ過ちを繰り返し自分を責める時などにこの表現が使われ、「またやってしまった」のようなニュアンスになります。例えば、延々と自分の話ばかりしている女性が、自分がしゃべりすぎていることに気づいて“Oh, there I go again.(あぁ、また話しすぎてしまったわ)”と言うような状況で使われます。また、“I”を“she”や“he”に置き換えて、“There she/he goes again(彼女/彼はまたやってるよ)”のように使うこともできます。
7. “There you go”の使い方のおさらい (10:20)
“There you go”は「はい、どうぞ」と商品などを手渡す時、何かを達成して「出来た」と言う時、頑張ったのにうまく行かずに「もうどうしようもない、しょうがない」と言う時などに使われ、“There you/I/she/he go(es) again”は「悪い癖がまた出始めた」と言いたい時に使われます。
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