「部下」を和英辞書で調べると“subordinate”と訳されていますが、アメリカ人が職場の部下について話をするときにこの言葉を使うことは実はありません。今回は、ネイティブ講師のKelly先生と一緒に、アメリカ人が“subordinate”を使わない理由、そして「部下」を表現する時に使う最も自然な言い回しについて話し合います。
1. “I went to lunch with my subordinate yesterday.”は誤り? (0:35)
「昨日部下とランチをしました」を“I went to lunch with my subordinate yesterday.”のように表現することは、単語の意味的にも文法的にも間違いではありません。しかし、ネイティブにとっては違和感のある表現です。
2. subordinateが持つ印象 (1:44)
“subordinate”は自分よりも立場が下の人に対して使う言葉で、相手を見下すニュアンスが含まれるため、「部下」と表現する時に“subordinate”を使うアメリカ人はいません。日本語には敬語があり、尊敬の念を表すために相手の地位を明確にして話し方を変える文化がありますが、アメリカではそのようなことはありません。そのため、「部下」のように自分よりも地位の低い相手を表現する時に“subordinate”を使ってしまうと、部下を見下す嫌な人、偉そうな人といった印象を周りに与えることになってしまいます。
3. 「部下」を英語で表現するなら (6:06)
「部下と一緒にランチをしました」と表現する時は、下記3つの表現を使うといいでしょう。
- I went to lunch with my coworker.
(同僚とランチをしました) - I went to lunch with my colleague.
(同僚とランチをしました) - I went to lunch with someone from my office.
(会社の人とランチをしました)
4. 「上司」を英語で表現するなら (9:06)
自分よりも立場が上の「上司」や「マネージャー」を表現する場合は、“colleague”の代わりに“boss”や“supervisor”を使って表現することは全く問題ありません。しかし、自分より立場やポジションが下の人のことをあえて「部下」と言うことはアメリカではありません。
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