日本では2020年から小学校の英語教育が必修化され、今後は英語を話せる日本人が増えると考えられていますが、母国語以外の言語を話せる人が多い印象のヨーロッパでは、英語教育はどのように行われているのでしょうか?今回は、ブルガリア出身のAtanasさんに、ヨーロッパの英語教育について色々質問してみようと思います。
1. ヨーロッパではどのように英語学習をしているのか? (0:44)
ブルガリアでは、小学5年生から学びたい外国語を一つ選ぶことができ、週に2、3回程度その言語の授業を受けます。大多数の生徒は英語を選択しますが、ドイツ語やフランス語を選ぶ人もいます。(Atanasさん)
2. 授業ではネイティブ講師が英語で教えるの? (2:48)
ブルガリアでは5年生から8年生までの3年間は、教科書を見ながら勉強をします。8年生が終了すると高等学校や高等専門学校が始まり、生徒たちはそのタイミングで英語やドイツ語、数学など自分の専門学校を選びます。英語の専門学校を選択した生徒は、一日何時間も英語の授業を受け、学校に通う間はずっと英語を学びます。
また、8年生までは母国語のブルガリア語で教科書に沿って授業が進められ、たまにアメリカ人やイギリス人のネイティブ講師が授業に参加します。専門学校からは、基本的に授業は全て英語で行われ、アメリカ人講師が授業を担当する時は、言語学習を通してアメリカ文化も同時に学ぶことができます。(Atanasさん)
3. なぜ日本の英語教育は効果が出ていないのか? (7:14)
ヨーロッパにはいろいろな国や文化が入り混じっており、昔はドイツ語がヨーロッパで一番使われていた言語だったと思います。しかし近年では、アメリカのポップカルチャーの影響もあり、ヨーロッパの若者の共通言語は英語になってきています。互いにコミュニケーションをとるためには英語を話せることが必要不可欠であることから、英語を話せるヨーロッパ人が多いのだと思います。ちなみに、北欧ではアメリカ英語やドラマはすべて吹替なしで放送されており、子どもにとって英語に触れることはすでに生活の一部になっています。
ブルガリアの学校にももちろん言語のテストはあるため、生徒たちはテストに向けて勉強しますが、やはり学んだ言語は使わないと忘れてしまいます。しかし、学校での学習期間が終わった後も仕事などで英語を使い続けている人たちは、英語を話せる印象があります。(Atanasさん)
4. 日本人の英語力を向上させる秘訣は? (11:50)
英語の映画やドラマは、吹替で見るのではなくオリジナル言語のまま視聴することで、言語だけでなく文化も同時に学ぶことができると思います。(Atanasさん)
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