アメリカは様々な人種が暮らす多民族国家ですが、そこで生まれ育った日本とアメリカのハーフはどんな幼少期を過ごしてきたのでしょうか?今回は、カリフォルニア州出身のハーフJunと、オハイオ州出身のハーフOlivia先生が、ハーフならではの体験談をシェアしています。
1. 日米ハーフの体験談 (0:16)
カリフォルニア州出身のJunとオハイオ州出身のOlivia先生はどちらも日米ハーフですが、異なる州で育った二人の幼少期の体験はかなり異なります。
2. ハーフって英語でなんて言う? (1:25)
オハイオ州では混血の人口が少ないため「ハーフ」という言葉だけで混血を表すことはあまりなく、日系アメリカ人(Japanese American)や台湾系アメリカ人(Taiwanise American)、中国系アメリカ人(Chinese American)のように表現する方が一般的です。Olivia先生が自分自身を「日米ハーフ」と誰かに伝える時は、“half Japanese, half American”と表現するそうです。
3. オハイオ州ではハーフはどういう扱い? (3:27)
ハーフがあまり住んでいないオハイオ州デイトン市で暮らすOlivia先生は、アメリカ人の父親に似ていることもあり、小さい頃から周りの人からアメリカ人だと思われていたそうです。しかし、日本人の母親に似ている妹は、「アメリカ人とは違う、アジア人の女の子だね」と子どもの頃よく言われていたそうです。
4. カリフォルニではハーフをHapaと呼ぶ? (5:37)
様々な人種が入り混じったカリフォルニア州では、「ハーフ」を表す時は“hapa”を使うことが一般的です。“hapa”はもともとハワイで生まれた言葉で「半分」または「一部」を意味し、ハワイには日系移民、日米ハーフが多かったことからこの言葉が作られたそうです。現在は人種に関係なく「ハーフ」や「混血」を表す時に使われる表現になりました。ちなみに、人種が入り混じっているカリフォルニア州では、逆に純血の割合が低いそうです。
5. アメリカの地方ではハーフはどう見られる? (8:54)
オハイオ州はとても小さな州なので、そこで暮らす人々は「ハーフ」に対する免疫があまりありません。そのため、人によっては「ハーフ」はエキゾチックで珍しいと思うこともあるようです。Oliviaさんは9年間オハイオ州のカトリック学校に通ったそうですが、自分以外の生徒はすべて白人で、アジア人との混血は彼女だけだったそうです。そのため、学校では自分は「外国人」「周りと違う」と感じており、周囲の態度も違ったそうです。その後、高校から公立の学校に通うになってからは、様々な人種の生徒が周りにいたため馴染むことができたと話していました。
一方、Junが暮らすカリフォルニア州では子どもの頃から様々な人種を目にすることが一般的なので、見た目で「アメリカ人」と判断することはありません。国土の広いアメリカでは、ニューヨークやロサンゼルスといった海岸沿いの大都市は人種が入り混じっていますが、中西部は全く異なり、住む場所によってハーフの経験も全く違うものになります。
6. 州によって異なるハーフの扱い (12:14)
アメリカでは、どんな状況でも“half Japanese, half American”のように何人とのハーフなのかをはっきり伝える傾向があります。
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