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第79回「バイリンガルハーフ:ハーフとダブル」

Released: 2015.11.15

第79回目のポッドキャストのテーマは「バイリンガルハーフ:ハーフとダブル」です。今日の会話では、「ハーフ」という呼び方についてシンディーさんが自分の考えを語ります。日本の血が半分混ざっている人のことを、これまで「ハーフ」と表現してきましたが、最近では「ダブル」と言う人も増えてきました。「ハーフ」と「ダブル」どちらが最も妥当なのか?シンディーさんがこのテーマについて自身の考えをシェアします。

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会話内容「バイリンガルハーフ:ハーフとダブル」

【Sharon】And let’s go back to those terms because you keep referring to “hafu”.

【Cindy】「ハーフはね」 It’s a little bit um rude, you know?

【Sharon】As in a term as calling someone…

【Cindy】Would you like your cup half full or half empty?

【Sharon】Half full.

【Cindy】OK or would you just want it full?

【Sharon】(Laugh). Without the half?

【Cindy】Without the half. Would you want a full cup of juice or a half a cup of juice? Which one would you want? Right?

【Sharon】Yes.

【Cindy】Um so I don’t…that’s why uh when I was in Tokyo a few years ago um my boss told me, “You’re not half. You’re double.” 「ね、ダブル」

【Sharon】Uh huh.

【Cindy】And I was like “What? What do you mean?” 「ダブル」 you know? He’s like you’re double the person cuz (because) you get double the opportunities cuz (because) you have two different identities.

【Sharon】Huh.

【Cindy】So I like that term a lot better actually, 「ダブル」

【Sharon】Mm hm.

【Cindy】It’s more positive and it’s more respectful towards both cuz (because) the most difficult thing a first grader can do during STAR testing is pick one ethnicity. That’s saying pick mom or dad in my eyes.

【Sharon】Mm hm.

【Cindy】So do I do White or do I do Asian? I’ll go with other (laugh).

【Sharon】Other.

【Cindy】You know, I think I’ll go with other. Yeah but luckily since 2000, thanks to uh Berkley protest we can mark more than one race with our census now. So our future generations won’t have to go through that. Which one do I pick? Mom or dad anymore.

【Sharon】Yeah so you prefer the double? The positive?

【Cindy】Yeah. The positive yeah.

 
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Questions of the day(今日の質問)

  1. What did Cindy’s boss tell her when she was living in Japan?
    シンディーさんが日本に住んでいる時、上司に何て言われましたか?
  2. Why does Cindy like the term “double” better than “half”?
    なぜシンディーさんは「ハーフ」より「ダブル」を好むのでしょうか?
  3. If Cindy had to choose one ethnicity on a census, would she choose White or Asian?
    もし、国勢調査で白人かアジア人を選ばないといけない場合、シンディーさんはどちらを選びますか?

 

Answers(解答)

  1. Her boss told her she is “double” not “half”.
    ハーフではなくダブルだと言われました。
  2. She prefers the term “double” because she feels that it’s more positive and respectful.
    「ダブル」はポジティブで相手を尊重しているように感じるためです。
  3. She would choose “Other”.
    「その他」を選びます。

 

Summary(要約)

When Cindy was working in Tokyo, her boss told her that she’s “double” not “half”. Her boss told her that she’s “double” because she gets double the opportunity for having two different cultural and ethnic heritages.
シンディーさんが東京で働いていた時、上司から「ハーフ」ではなく「ダブル」だと指摘されました。彼女は二つの異なる文化と民族性を持ち合わせているので、「ダブル」のほうが相応しいと上司は言いました。

Cindy prefers the term “double” over “half” because it’s a positive way of identifying biracial people. She also feels that “double” is a more respectful term than “half”.
混血の人を肯定的に表現しているため、シンディーさんは「ハーフ」よりも「ダブル」を好みます。また、「ハーフ」より「ダブル」の方が、相手を尊重した言い方だと思っています。

If Cindy were put in a situation to choose one ethnicity between White and Asian, she would choose “Other”. It’s like asking a child to choose his or her mother or father. It’s impossible to choose one.
もし、白人かアジア人かを選ばなければならない状況に置かれたら、シンディーさんは「その他」を選びます。子供に父親か母親かを選ばせるようなもので、どちらか一方を選ぶことはシンディーさんには出来ません。

However, people are now able to choose more than one ethnicity on the census because of the Berkley protest that took place in 2000.
しかし、2000年のバークレー抗議活動のおかげで、現在の国勢調査では複数の人種を選ぶことができるようになりました。

 

Phrases of the day(今日のフレーズ)

1) Glass half empty / Glass half full(悲観的・楽観的)

◎ アメリカでは、コップ半分に入っている水をどう捉えるかによって、物事に対して悲観的な人なのか楽観的な人なのか示します。「Glass half empty(半分しか残っていない)」と捉える人は「悲観的」で、「Glass half full(半分も残っている)」と捉える人は「楽観的」であることを意味します。「Is the glass half empty or half full?」は、よく使われる質問フレーズです。
◎ 日常会話では、“Glass”の代わりに“Cup”も使われます。

  • I am a glass half full kind of person.(私は楽観的な人です。)
  • Do you see the glass half full or half empty?(あなたは楽観的ですか?悲観的ですか?)
  • I tend to see things glass half empty.(私は物事を悲観的に捉える傾向があります。)

2) In my eyes(私にしてみれば)

◎ “In my eyes”は「私にしてみれば」や「私からすると」を意味し、自分の考えや感情などを表すときに使われます。“In my opinion”の代わりに使える口語的な言い方です。
◎ “My”の部分を“his”や“her”に置きて使うこともできます。

  • In my eyes, I have the cutest cat.(私からすると、私の猫が一番可愛いです。)
  • In his eyes, he did nothing wrong.(彼が思うに、彼は何も間違った事をしていません。)
  • In her eyes, Peter is the most qualified candidate for the job. (彼女からすると、その仕事はピーターさんが最も適任の候補者です。)

3) Go with something(〜を選ぶ)

◎ “Go with”は文脈によって様々な意味を成すフレーズですが、今日の会話では何かを選ぶことを意味します。例えば、何色のシャツを着るか迷っている友達に、青色のシャツを勧める場合は「You should go with the blue one.」となり、“Choose”を使うよりもカジュアルな響きがあります。

  • I would go with the iPhone.(私だったらiPhoneを選びます。)
  • Do you think I should go with white wine or red wine?(白ワインと赤ワイン、どっちにした方がいいと思いますか?)
  • Let’s go with your idea.(あなたのアイディアで進めましょう!)

4) Thanks to _____.(〜のおかげで・〜のせいで)

◎ 一般的に“Thanks”はお礼の一言として使われますが、“Thanks to”とすることで、「〜のおかげです」を意味します。また、「〜のせいです」のように、皮肉った使われ方もされます。基本的に文頭か文末で使います。

  • Thanks to everyone, the event turned out to be a huge success.(みなさんのおかげで、イベントは大成功に終わりました。)
  • Thanks to Facebook, I was able to reconnect with my high school friends.(フェイスブックのおかげで、高校時代の友達と再び連絡を取ることができました。)
  • I was late thanks to Steve.(スティーブさんのせいで遅れました。)

5) Mark(印をつける)

◎ “Mark”には多くの意味がありますが、今日の会話では、何かに印を付ける意味として使われています。その他にも、メモをしたり、テストの採点をしたり、染みなどの跡を付けたりする場合にもよく使われます。

  • Please mark all that apply.(該当するもの全てに印をつけてください。)
  • I marked the snowboarding trip on my calendar.(カレンダーにスノボー旅行についてメモしておきました。)
  • Don’t use a sharpie. It’ll leave a permanent mark on the white board.(油性マーカーは使わないでください。 ホワイトボードに跡が残ります。)

 

Vocabulary(単語)

  • Rude・・・失礼
  • Term・・・呼び方
  • Ethnicity・・・人種
  • Protest・・・抗議

Expressions(表現)

  • Go back to・・・〜に戻る
  • What do you mean?・・・どういうこと?
  • Go through・・・大変な思いをする
    
            
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コメント

  1. naoki より:

    こんにちわ!来年カナダに1年留学することになってますので、先生のpodcastでリスニングとスピーキングの勉強をさせてもらってます!

    また、質問なのですが、アメリカドラマなどで「you got it」や「we got it」などを「了解」という意味でよく聞きますが、なぜ「I got it」ではないのでしょうか?昔から疑問であったので、質問させてもらいました。
    よろしくお願いします。

    • Jun より:

      Naokiさん

      こんにちは。「You got it」は相手の頼みごとや依頼を承諾する時の「了解」に対して、「I got it」は相手の言ったことを理解した時の「分かりました・了解」になります。「I got it」と「You got it」の違いはブログで解説していますので、こちらのリンクをご覧ください → http://wp.me/p4ZiFb-1aK

  2. けいこけいこ より:

    お久しぶりぶりのコメントです
    ※以前、IN N OUT大好きですとコメント残しました(笑)←って一年以上前ですが(笑)

    この一年で、とあるきっかけがありアメリカ人の友人が増え、国内にいながらたくさん英語を使うようになりました。
    アメリカ人の友達は、友達が友達を連れてくる……というか、紹介?が多く、どんどん友達が増えていってます(笑)そんな中、
    え?こんな表現するの?とか色々勉強になっています!

    話がそれました……(^◇^;)

    go with something
    という表現があるんですね!知らなかったー!

    私も良く、『●●を選ぶわ! 』とか、『それは絶対こっちだね(こっちを選ぶね ) 』とか、よく使います。choose で言ってました…。choose でも間違いではないけど(笑)

    久しぶりのコメントですが
    ブログは更新のたびに拝見しております!
    これからも楽しみにしています!

    • Jun より:

      こんにちは!昨日、日本から帰ってきて一番最初に食べたのが「In N Out」でした(笑)やっぱり、「In N Out」のハンバーガーは美味い!日本でアメリカ人の友達が増え、英語を使う機会が多くなったようで良かったです!日本人の友達を作りたいと思っている外国人は本当にたくさんいます。日本の良さを外国人の方たちにたくさん(英語で)教えてあげてください!

      「Go with」は「選ぶ」を意味するとても口語的な表現です。次回、アメリカ人の友達と食事をするときに是非使ってみてください!

  3. shin より:

    初めまして、今年の四月からLAで留学に来ています。
    対話の日本語訳はありますでしょうか?

  4. こみ より:

    興味深いシリーズでした。相手を気遣っているつもりでも、直接意見を聞かない限り気がつけないことはたくさんあるので、どう対処するかはさておき、どういう物の見方があるのかを知ることができる話はそれだけで有益だと思います。

    ところでダブルという呼び方についてネットで検索したところたくさん記事が見つかったのですが、いずれも「ハーフと言っても英語圏で通じないのと同様、ダブルも日本でしか通じない表現」と書かれていました。本会話でもCindyは日本にいるときにダブルという表現を知ったとありますが、日本独自の表現という認識でよいのでしょうか。また英語圏ではbiracialがハーフ相当の表現だと思いますが、この単語についても同様の議論があるのでしょうか。よりポジティブな言い方があれば教えて頂けたら嬉しいです。

    • Jun より:

      こみさん

      こんにちは。いつもPodcastを聴いていただき、ありがとうございます。そうですね、「ダブル」と言う呼び方は日本特有の表現の仕方だと思います。逆にアメリカの場合(特にカリフォルニア州)、純アメリカ人が少なく混血の人が多いため、ハーフとかbiracialとレッテルを貼らず、一人の「アメリカ人」として見るような傾向があるように思います。仲良くなれば「僕の母親は日本人だよ、父親はメキシカンだよ」のような会話に発展しますが、会っていきなり、「ハーフ?」のように聞くことはあまりないように思います。ポジティブな言い方なのかは分かりませんが、アメリカでは、”His mother is Japanese and his father is American.”のように表現するのが一般的だと思います。

      • こみ より:

        だいぶ前の記事へのコメントにもかかわらず返信頂きありがとうございます。
        なるほど、そもそも混血の割合が高いのでわざわざ混血に相当する表現を使う機会自体が少ないのですね。

        日本人はいろいろな面で同質性が高いので「普通」と違うものにことさら名前をつけたがるのかもしれない、と最近感じるようになりました。私も英語学習のおかげで最近外国人の友人がどんどん増えているのですが、彼らのことをつい「外国人の友だち」と言ってしまいます。アメリカ人の友人から「いちいち外国人のと断るのは不自然」と言われるのですがなかなか直せません。自慢する気などまるでなく、日本で外国人の友達がいることは今でもかなりレアで「普通でない」ためか、表現を変えないと落ち着かないんです。日本人から「外国人の友だち」という表現を咎められたことはないですし。
        「ハーフの子」「ハーフの友達」という言い方が日本人の口から自然に出てくるのも、多くは同じ理由ではないかと思っています。

        こういうのも文化の違いなのでしょうが、発見するたびに楽しくなります。本podcastでもたくさんの気づきを頂いています。これからも楽しく聞かせて頂きますね。

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