今回は新型コロナウイルスによって引き起こされている現状において、よく用いられるイディオム「weather the storm」「(Every cloud has a) silver lining」の2つの意味と使い方について解説をします。
1) Weather the storm(困難を乗り切る)
→Survive a difficult situation without being harmed.
この表現は本来、嵐に遭遇した船がその場にとどまり、嵐が過ぎ去るのを待ちながら耐え抜くことを表します。一般的な日常会話では「困難や危機を乗り切る」意味として使われ、辛い時期を耐え忍ぶニュアンスがあります。weather は「天気」を意味する名詞の他にも、「〜を切り抜ける」を意味する動詞としても使われます。
- Let’s stay inside and weather the storm.
(中にとどまって、嵐が過ぎ去るまでじっとしてよう。) - We have to weather the storm.
(困難を乗り切らないといけません。) - I have to shut down my business for a few weeks and just weather the storm.
(数週間、ビジネスを閉めてこの困難を乗り越えないといけません。) - It was a tough few weeks but I was able to weather the storm.
(辛い数週間でしたが、なんとか困難を乗り切ることができました。)
2) (Every cloud has a) silver lining(希望の光)
Silver lining は「雲の周りに見える太陽の光」のことを指し、この表現は「どんな困難な状況でも何かしらの良いことがある」を意味します。cloud(雲) = difficult(困難な状況)、silver lining = positive aspect(良いこと)を表します。
- I have to close down my restaurant for a few weeks. But that’s giving me time to make an English menu. Every cloud has a silver lining.
(数週間、レストランを閉めないといけません。しかし、そのおかげで英語のメニューを作る時間ができます。悪いことにも何かしら良いことがあります。) - I’ve been able to study English every day and that’s been a silver lining for me.
(毎日英語の勉強をすることができるので、私にとってそれは良いことです。) - Another silver lining is that I’ve been spending more time with my kids.
(もう一つ良い点は、子供たちとたくさん時間を過ごせることです。) - Let’s always be optimistic and look for the silver lining.
(常に前向きになって、希望の光を探そう。)
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