「〇〇について考える」と英語で表現する場合は、“think about”と“think of”が使われますが、どうやって使い分ければいいか分からない人も多いのではないでしょうか?これらの表現は、国や地域によって少しだけ解釈の仕方が異なる場合があるので、今回は細かいニュアンスの違いについて掘り下げてみました。
1) Think about
→「~のことを考える、思案する」
“Think about”は少し漠然とした状況で何かを考えたり、あれこれ思いを巡らせるときに使われます。例えば、「幸せについて考えてください。あなたにとって幸せとは何ですか?」は、“Let’s think about happiness. What is happiness to you?”のように表現します。この場合は、「幸せについて考える=幸福の漠然とした定義について考える」ことを意味するため、“think about”が適切です。
- What are you thinking about?
(何を考えているの?)
〜会話例〜
A: I am thinking about going to Japan.
(日本に行こうと思ってるんだ)
B: Why so suddenly?
(急にどうしたの?)
A: My friend is living in Japan now and asked me if I wanted to visit.
(今、友達が日本に住んでいて、会いに来ないかって誘われたんだ)
B: Nice!
(いいねぇ!)
2) Think of
→「~のことを考える、思い出す、思い返す」
特定の人や物事について考えたりする場合は、“think of”が使われます。例えば、「幸せだった時のことを思い出してください。なぜ幸せに感じましたか?」は、“Think of a time when you were happy. Why did you feel happy? ”のように表現します。この場合は、「幸せだったこと=特定の出来事」を思い返しているため、“think of”が適切です。“think of”は、自分の経験や知識の中から何かを思い返す時に使う表現になります。
- What did you think of his presentation?
(彼のプレゼンについてどう思った?)
〜会話例〜
A: This ramen is so good.
(このラーメンすごく美味しい)
B: It makes me think of the time when we went to Japan.
(日本に行った時のことを思い出すよね)
A: Yeah, that ramen place in Tokyo was spectacular.
(そうだね。あの東京のラーメン屋さんは美味かったね)
B: I wish we can go again!
(また行けるといいな!)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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BeatlesのI’ll Get YouではI think about you night and dayと歌っています。特定の人のことを思っているのではないでしょうか?
知っているようで、実はあまり分かっていない事柄、微妙な違いを丁寧にわかりやすく説明してもらって感謝しています。