アメリカでは「自信」を持つことは重要であり、それと同時に「謙虚さ」を持ち合わせることも大切だと言われていますが、実際アメリカ人は「自信」と「謙虚さ」のどちらの方が大切だと思っているのでしょうか?今回は、ネイティブ講師のKelly先生と一緒にアメリカ人の「自信」と「謙虚さ」について深堀していこうと思います。
1. 「自信」と「謙虚さ」はどちらの方が大切? (0:45)
Kelly先生:「自信」と「謙虚さ」にはバランスが大切です。「自信がありすぎる人」と「傲慢な人」は、一歩間違うと自信を持ちすぎていて相手を見下しているように見えてしまうことがあります。これが、「自信」が人に与えるネガティブな点です。一方で、「謙虚」すぎるとシャイで気弱、受け身すぎると思われてしまう可能性があり、ネガティブな印象を与えます。一番いいのは、「自信」と「謙虚さ」の両方を絶妙なバランスで持ち合わせることだと思います。
2. アメリカ人にとっての「自信」と「謙虚さ」の定義 (2:43)
Kelly先生:「謙虚である」ことは、自分の一番得意なことを自覚しているが、それを自慢しないことです。得意なことを自慢してしまうと「謙虚さ」からは大きくかけ離れてしまいます。
日本に留学していた時に、日本人は相手が自分を褒めたら3回否定する、贈り物も受け取る前に3回断ることに気づきました。ホームステイ先の子供を褒めた時は、「この子はいつもやる気がないのよ」や「うちの子供は頭が悪いの」のように子供を否定するような返答を受けたため驚きましたが、日本では相手の誉め言葉を否定することで傲慢さを醸し出さないようにしていることに気づきました。アメリカでも謙虚な気持ちを示しながら誉め言葉を受け入れないと、傲慢な人に見られてしまいます。
Jun:興味深いポイントですね。アメリカでは「自信」と「謙虚さ」は紙一重で、自身がありすぎてもダメですし、謙虚すぎてもいけません。
Kelly先生:その通りです。日本とアメリカを比べると、アメリカの方が「自信家」の人が多い印象を受けますが、相手に嫌な印象を与えない境界線を見極める必要があります。
2. 何かを成し遂げるために必要な「自信」 (5:38)
Jun:個人的な経験から言えるのは、様々なことを成し遂げた人、特に若くして成功した人は、何かを成し遂げようとするときに「成功するまで、成功しているふりをしている」人が多い印象があります。成功するためには自分を売り込んだり、周囲の人々に自分の能力を知らせなければなりません。そんな時に、自分に過度な自信を持たせて自身の価値を上げることがあると思います。それは悪いことではなく、仕事で最初のチャンスを得るために必要な戦法なんだと思います。
Kelly先生:それは面白いですね。「自信と謙虚さを持つこと」は、仕事の面と日常生活とでは大きく異なります。大きな成功を成し遂げている人を見ると、実はとても謙虚な人が多いんです。彼らは、自分が成し遂げた功績を話をする前に、必ず周りの人を賞賛して謙虚な気持ちを見せます。
Jun:まさにその通りですね。成功している人や企業のトップにいる人は、基本的に社員に尊敬されています。成功して地位を手に入れると、あえていろいろ語らなくても、結果が成功を証明しています。そのため自分を売り込む必要もなく、ありのままの自分でいるだけで目標を達成することができます。
今日の会話をまとめると、謙虚に相手を讃えることも必要ですが、時には自分を売り込む必要もあります。一番いいのは、「自信」と「謙虚さ」の両方を器用にこなすこと、そしてそのバランスを保つことだと思います。
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