“worry”と“concern”はどちらも「心配をする」や「不安に思う」と訳されますが、実はニュアンスが全く異なります。今回は、ネイティブ講師のDana先生と一緒に“worry”と“concern”の違いと使い分けについて話し合います。
1. Dana先生が考える“worry”と“concern”の違い (0:38)
“worry”と“conern”はどちらも「心配」を意味しますが、使う状況が異なります。個人的に、“concern”の方が深刻な問題について話している印象を与える気がします。さらに、悪い知らせについて話す時も“concern”を使うと思います。一方で“worry”は、そこまで深刻な問題ではなく、単に「心配している」と表現する時に使います。
2. この状況なら“worry”と“concern”のどちらを使う? (3:02)
【シチュエーション1】
「自分の将来が不安だ」と言う場合は・・・
→I’m worried about my future.
状況によりますが、特に何か問題が起こったわけではなく、ただなんとなく漠然と「将来が不安だ」と言う場合は“worry”を使います。基本的に、「自分ではコントロールできないこと」について不安になったり心配する場合は“worry”を使います。逆に“conern”は、「自分でコントロールできること」について不安になるような状況で使われます。しかし、“concern”は少しフォーマルな印象を与える言葉なので、一般的に日常会話ではアメリカ人は“worry”を使う傾向があります。
- I’m pretty concerned about my future with this company.
(私はこの会社での自分の将来に不安を覚える)
【シチュエーション2】
来月アメリカ留学に行く予定の大学生が「留学先で友達を作れるか不安だ」と言う場合は・・・
→I’m worried that I’m not going to be able to make any friends.
この状況では、具体的な問題などは何も起きておらず、ただ漠然とした不安を抱えているだけなので“worry”を使う方が自然です。しかし、例えば、留学して一カ月経った後も英語力が伸びずに「自分の英語力が心配です」と先生に相談する場合は、“concern”を使って“I’m concerned about my English.”と表現する方が自然です。
【シチュエーション3】
「彼女は常に周囲の目を気にしている」と言う場合は・・・
→She always worries about what other people think about her.
この状況では、ただ漠然と周りの目について不安に思っているため“worry”を使う方が自然です。
3. まとめ (10:30)
“worry”はまだ起こっていない問題について漠然と不安に思う時、また自分では解決しようがない問題について心配する時に使われ、“concern”は自分で何かをすることによって不安に思っている問題を解決できる場合に使われます。しかし、“concern”は固い表現なので、友人同士の会話などでは“conern”を使う状況であっても“worry”を使うことが多く、“concern”は主に職場の上司や同僚に対して、学校の先生や病院の医師などに対して使われる傾向があります。
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