“come”は「来る」、“go”は「行く」を意味するとてもシンプルな言葉ですが、ネイティブの日常会話では“come”が「行く」の意味で使われることがよくあるため、英語学習者にとっては「どっちを使えばいいの?」と迷ってしまう少し厄介な言葉でもあります。そこで今回は、ネイティブ講師のKelly先生と一緒に“come”と“go”の違いと使い分けについて話し合いたいと思います。
1. Kelly先生が考える“come”と“go”の違い (0:50)
“come”は「話し手や聞き手が自分の方に向かってくる」、“go”は「話し手があなたがいる場所から離れていく」が基本的な違いです。
2. この状況なら“come”と“go”のどちらを使う? (1:40)
【シチュエーション1】
「私はショッピングモールに行きます」と言う場合は・・・
→I’m going to the mall. / I’m coming to the mall.
この状況ではどちらも使えます。一般的に、単に「ショッピングモールに行きます」と言うのであれば“I’m going to the mall.”になりますが、例えば、一緒に行く友達が既にショッピングモールにいるのであれば“I’m coming to the mall.”になります。つまり、起点がどこにあるかがポイントで、自分がいる場所に相手が来るのか、それとも、相手がいる場所に自分が行くのかで判断すると分かりやすいでしょう。
【シチュエーション2】
「ショッピングモールに行くんだけど、一緒に行かない?」と相手を誘う場合は・・・
→Do you want to come? / Do you want to go?
この状況もどちらでも使えます。“I’m going to the mall right now. Do you want to go?”と相手から聞かれた場合は単純に「モールに行く?」と質問されているニュアンスになりますが、“Do you want to come?”は「一緒に来たい?」という意味になり、相手を誘うニュアンスが含まれます。そのため、相手を誘う時は“come”を使う方が自然な言い回しになります。
【シチュエーション3】
「ショッピングモールに行くけど、一緒に行く?」と友達に誘われて「一緒に行ってもいい?」と返答する場合は・・・
→Can I come with you? / Can I go with you?
この状況でも両方使えます。“go”を使う場合はモールでは別々の用事を済ませる、一緒に過ごさないニュアンスがある一方、“come”を使うと一緒にショッピングをするニュアンスが含まれています。とても細かな違いなので、正直どちらを使っても問題ありませんが、“come”の方がフレンドリーな意味合いになります。
3. まとめ (7:29)
どちらか一つだけを使うとしたら、どのような状況でも使える“go”を使った方が無難です。しかし、“come”には「一緒に何かをする」ニュアンスが含まれているので、相手と一緒に何かをするニュアンスを含めたい場合は“come”を使う方がいいでしょう。
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