今回の動画では、ネス外国語会話の英仏カリキュラムマネージャーであり、英語と日本語とフランス語、3つの言語が話せる日本とカナダのハーフのAmelieさんに、出身地モントリオールの教育システムについて質問したいと思います。
1. モントリオールの小学校で使われる言語は英語?それともフランス語? (1:56)
Amelieさん:私が暮らしていたケベック州のモントリオールでは、英語の学校とフランス語の学校、両タイプの学校がありますが、フランス文化の側面を守るために小学校から高校まではフランス語で授業が行われる学校に子どもを通わせる風習があります。
Jun:モントリオールで主に使われている言語はフランス語ですか?
Amelieさん:はい、フランス語がメインの言語になります。学校では英語のクラスもありますが、フランス語を存続させるためにフランス語が主に使われています。
Jun:Amelieさんは小学校からフランス語の学校に通っていたんですか?
Amelieさん:はい、そうですね。小学校から大学までフランス語がメインで使われる学校に通っていました。
2. フランス語環境下で英語はどうやって学んだの? (4:13)
Amelieさん:私はフランス語が主流のモントリオールの中心部で暮らしていたため、12歳まで全く英語が話せませんでした。しかし、8歳下の妹が生まれる前に、大半の人が英語を話すモントリオールの西側にあるウエストアイランドへ引っ越しました。そこでできた友達は全員英語を話したため、英語を学ばなければならない環境でした。なので、授業で英語を学んだのではなく、私は周りの環境で英語を学びました。
3. Amelieさんにとって一番心地よいと感じる言語は何ですか? (5:27)
Amelieさん:その質問はよく聞かれますが、それに対する的確な答えがないんです。モントリオールではフランス語と英語が共存しており、特に私が住んでいるウエストアイランドは英語とフランス語が入り混じっています。そのため、会話でも文章を書く時でも自然とこの二つの言語をミックスしながら使っています。
4. 英語ゼロの状態から話せるようになるまでにかかった時間は? (6:43)
Amelieさん:英語を話せるようになる前、私は多くの英語に囲まれていました。友達や在籍していたクラブでもみんな英語を話していて、常に英語に触れる環境にいたため、大体2、3年ぐらいで英語を話せるようになりました。
Jun:やはり友達の影響は大きいですよね。僕もロサンゼルスで生まれ育ちましたが、小学4年生までは現地にある日本人学校に通っていたため、その後アメリカの現地校に転校した時はほとんど英語が話せませんでした。そのため、転校した後は英語を第二言語で学ぶ人のためのクラス(ESL: English as a Second Language)で2、3年ほど英語を学びましたが、全く英語力は伸びませんでした。しかし、アメリカ人のクラスメイトに「一緒にバスケをやらない?」と誘われたことをきっかけにバスケのチームに入り、チームメイトと英語で会話をすることで英語力がぐんぐん伸びました。
5. モントリオールでは英語は外国語? (9:27)
Amelieさん:そうですね、モントリオールの学校では全てフランス語で授業が行われ、週に数回、第二言語の授業として英語を学びます。
6. モントリオールで行われる英語授業の特徴は? (10:25)
Amelieさん:私が通っていた学校では、英語のクラスは基礎と上級レベルの2つに分けられていました。基礎英語のクラスでは簡単な英語を学び、上級レベルになると文章も難しくなり英文を書く量も増えました。また、クラスは英語を母国語並に流ちょうに使いこなす講師が教えていました。
7. モントリオールでは自然と英語を話すようになる? (12:10)
Jun:モントリオールで暮らしている人々は、大人になるにつれ自分の周りにフランス語だけでなく英語を話す友人も増えることもあり、英語を話さなければならないと感じるようになるんでしょうか?
Amelieさん:そうですね、私の場合は英語が理解できないと所属していたクラブで何を言われているか全くわからない状況だったので、英語を学ぶ必要性を感じました。しかし、モントリオールの街中にはフランス語しか話せない人、英語が全く話せない人もたくさんいます。
Jun:逆に、モントリオールには英語しか話せない人はいるんですか?
Amelieさん:そうですね、モントリオールで英語しか話せない人は珍しいですね。モントリオールでは職場でフランス語と英語が必要で、フランス語が分からないと就職することすら難しくなります。
Jun:モントリオールで知らない人に声をかけたり、お店の接客時に使われる言語はフランス語ですか?
Amelieさん:そうですね、入店時の挨拶は“Bonjour”と“Hello”の両方が使われます。
Jun:ということは、モントリオールの街には英語とフランス語、両方の言語を話せる人がたくさんいるから、自然と英語とフランス語の両方を話せないといけないと感じるようになるんですか?
Amelieさん:モントリオールではフランス語と英語の両方を話せることで生活が豊かなになるので、両言語を話せる人がたくさんいます。また、両言語が話せないと仕事を見つけるのがとても大変です。
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