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公開日2022.04.13

3つのイメージで「Up」の使い方が格段に上手くなる

前置詞の“up”には「上へ」という意味があり、日常会話では“hang up”や“turn up”など様々な動詞と一緒によく使われますが、例えば、“I cleaned my room.”と“I cleaned up my room.”はどう違うのか、疑問に思ったことはありませんか?前置詞はコアイメージを正しく理解することで、動詞と組み合わせた時の意味が良くわかるようになるので、今日のレッスンでは、“up”が持つ意味と代表的な3つのコアイメージについてわかりやすく解説していきます。

1. upのコアイメージ①:上を表す、動きが上を向く時 (1:16)

「見上げる」や「上を見上げる」ことを“look up”と表現します。その他、横になっている状態から起き上がることを“get up”と表します。“get up”は目が覚めてベットから起き上がることを意味するため、単に「目が覚める」と表現する時に“get up”を使うことはできないので注意しましょう。例えば、午前6時に目覚めても布団の中で携帯電話をいじったり、ゴロゴロしていて、結局ベットから出た時間が午前7時になってしまった場合は“I got up at 6 a.m.(朝6時に起きました)”ではなく“I woke up at 6 a.m.(朝6時に目覚めました)”になります。
その他、座っている状態から立ち上がることを“stand up”と表現します。
また最近、「マスクを着用する」を意味する“mask up”という表現がアメリカで流行り始めています。“wear a mask”と意味は同じですが、よりシンプルな表現です。マスクをずらして顎にかけている人に「マスクを上に動かして」と言う時に使うだけでなく、全くマスクをしていない人に「屋内に入るからマスクをして」と言う時にも使えます。

  • Look up! There’s a hawk in the sky.
    (上を見て!鷹が飛んでるよ)
  • We gotta get going soon. Get up! We’re going to be late.
    (早く行かなきゃ、起きて!遅れちゃうよ)
  • I usually get up at 6 a.m.
    (私はいつも午前6時に起きています)
  • Hey, it’s the national anthem. Stand up!
    (国歌斉唱の時間だよ。立って!)
  • Stop slouching! Stand up straight!
    (背筋を伸ばしてピンと立って!)
  • Mask up! We’re going inside the store.
    (お店の中に入るから、マスクをして!)

2. upのコアイメージ②:増える、値段が高くなる (4:15)

「増加する」や「高くなる」を日本語から英語に訳す時に“increase”という単語を思い浮かべる人も多いと思いますが、ネイティブの日常会話では“increase”ではなく“go up”が使われます。
「急激に上がる」や「猛スピードで上がる」と表現したい時は、“go up”の代わりに“shoot up”や“jump up”が使われます。“up”の前の動詞を変えることで、「急激さ」を表すことができます。
その他、音量や温度を上げる時は“turn up”を使います。

  • The gasoline prices are going up.
    (ガソリン価格が上がっている)
  • The gasoline prices are shooting up.
    (ガソリン価格が急激に上がっている)
  • The gasoline prices are jumping up.
    (ガソリン価格が急激に上がっている)
  • My TOEIC score went up.
    (TOEICのスコアが上がったんだ)
  • Can you turn up the volume?
    (音量を上げてくれる?)
  • It’s really hot in here. Let’s turn up the AC.
    (この部屋ホントに暑いね。エアコンを強めよう)

3. upのコアイメージ③:何かを完全に終わらせる (6:17)

“I cleaned the room.”は部屋をきれいに片付けたことを表し、一方で“I cleaned up the room.”は部屋の中を完璧に片付けたことを表します。“up”には強調の意味合いがあり、何かを完全に終わらせることを表す表現として使われます。そのため、“finish up”は「完全に終わらせる」、“eat up”は「残さず全て食べつくす」、“drink up”は「飲み干す」、“use up”は「使い切る」という意味にないります。
また、“warm up”は「熱くなるまで温める」ことを意味し、ここで使われている“up”は強調の意味合いになります。その他、“pack up”は「カバンに荷物を全部詰め込む」ことを表します。

  • Let’s clean up.
    (全部きれいに片付けよう)
  • Let’s finish up the project.
    (このプロジェクトを完全に終わらせましょう)
  • I’m finishing up. I’ll be done in ten minutes.
    (もうすぐで全部終わるよ。あと10分くらい)
  • Wow. You ate that up!
    (すごいね!全部食べたんだ!)
  • I ate it (all) up.
    (全部食べてしまいました)
  • Drink up! We have to go to the next.
    (全部飲み干して!もう次に行かないと)
  • I used up my savings.
    (貯金を使い果たしてしまった)
  • Can you warm this up in the microwave, please?
    (これをレンジで温めてもらえますか?)
  • I need to pack up. I’m going to Okinawa tomorrow.
    (明日沖縄に行くから荷造りをしないと)
  • I’m (all) packed up and ready to go.
    (荷物の準備完了)

4. まとめ (14:39)

今回紹介した3つのコアイメージ以外にも“up”にはいろいろな意味合いがありますが、まずはこの3つの用途をしっかり覚えるようにしましょう。そうすることによって、自分が知らない動詞と“up”の組み合わせを見た時に、“up”が持つコアイメージから意味を推測することができます。

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