「子どもを叱る」や「上司に叱られた」と英語で表現する時、皆さんはどんな言葉を使いますか?和英辞書で調べると「叱る」は“scold”と出てきますが、実はこの表現、ネイティブの日常会話ではほとんど使われません。今回はネイティブ講師のKelly先生と一緒に、ネイティブが会話で使う「叱る」を意味する自然な英語表現について話し合います。
1. 「叱る」を“scold”と表現するのは不自然? (0:46)
「私は今日、上司に叱られました」を“My boss scolded me at work today.”、「子どもを叱りました」を“I scolded my child.”のように表現することは単語の意味的にも文法的には間違いではありません。しかし、ネイティブにとっては違和感を覚える表現です。
2. scoldが持つニュアンス (1:30)
scoldという単語はとても強い言葉で、基本的に誰かを怒らせたり怒鳴られたり、何らかの罰を受ける意味合いが含まれます。そのため、単に誰かを「叱る」というニュアンスで使う場合は強すぎる表現になります。
scoldを使ってもそこまで違和感がないのは、間違いやミスをしてしまった子供に対して親が叱るときや、先生が生徒を叱るときなど、パワーバランスがある場合が一般的で、上司が部下を叱るときに使うのは非常に不自然です。
3. 「上司に叱られた」と英語で表現するなら (4:41)
「会社で上司に叱られた」と表現する時は、下記3つの表現を使うといいでしょう。
- My boss yelled at me at work.
(職場で上司に怒鳴られた) - My boss got angry at me at work.
(職場で上司に怒られた) - I was yelled at by my boss at work.
(職場で上司に怒鳴られた)
yellは「怒鳴って叱る・怒る」、get angryは「怒って叱る」イメージになります。
4. 「子どもを叱る」と英語で表現するなら (6:50)
「子どもを叱った」を“I scolded my child.”と表現するのは間違いではなく、実際、本などでは目にする表現です。しかし、scoldは強すぎる言葉であり、また少し古い印象の言葉であるため、ネイティブの日常会話ではほとんど使われることはなく、「子どもを叱る」と表現する時も一般的にyellやget angry、get madなどが使われます。
(ガラスを割ったので子どもたちを叱りました)
I got angry because they got bad grades in school.
(学校の成績が悪かったので子どもを叱りました)
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