コロナウイルスの感染拡大により、アメリカやイギリスではコロナに関連する口語的な英語表現がたくさん使われるようになってきました。そこで今回は、ロンドン在住のAtanasさんと一緒にアメリカとイギリスで使われているコロナから生まれた表現について比較していきたいと思います。
1. I hope you’ve been safe / Stay healthy(相手の安全や健康を気遣う挨拶) (1:38)
Atanas
コロナが出てきてから、ビジネスメールの初めの挨拶に“I hope you are safe.”や“I hope you’ve been safe.”といった表現を使う人が増えました。また、メールの締めの挨拶には“Stay safe.”や“Stay healthy.”が使われるようになりました。これらの表現は、コロナが流行する前は自然災害が発生した時などに使う言い回しでしたが、今では日常的に使うようになりました。
Jun
考えたこともありませんでしたが、確かに、“Stay safe.”や“Stay healthy.”をよく使うようになりましたね。メールを書くとき以外にも、私は動画を作るとき、特にコロナが世界中に拡大し始めた頃はよくこれらの表現を使っていました。
2. Anti-vaxxer(ワクチン反対派) (2:34)
Jun
アメリカでよく耳にする表現の一つが“anti-vaxxer”です。“anti-vaxxer”は“anti-vaccinated person”を省略した表現で、ワクチン接種を拒否する人やワクチン反対派を意味します。ちなみに、ワクチン接種をした人のことを“vaxxer”とは言わないので、使い方には気をつけましょう。
Atanas
その表現はイギリスでもよく聞きます。おそらく、ブルガリアやドイツでもそのままこの言葉は使われていると思います。
3. Work from home(在宅勤務) (4:34)
Atanas
テレワークが増えたことで、イギリスでは“work from home (WFH)”という言葉もよく使われるようになりました。メールを書くときに使ったり、オフィスのカレンダーにWFHと書く人もいます。一方ブルガリアでは、在宅勤務を表現する時は“home office”がよく使われます。
Jun
アメリカでは“home office”は使われておらず、一般的に在宅勤務は“work from home”と呼びます。
4. Quarantini(隔離期間中に自宅で作るカクテル) (5:52)
Atanasさん
この表現も当たり前の言葉になりましたね。“quarantini”は隔離期間中(quarantine)に自宅で作って楽しむカクテルを指す言葉です。コロナが流行して自宅隔離が始まったばかりの頃は、家でお酒を飲むのが習慣になった人も増えました。
Jun
これは“quarantine”と“martini”を合わせた造語で、お酒の種類に関係なく、自分の好きなカクテルを自宅で作って隔離期間を過ごすことを意味します。お酒好きの人であれば、おそらく誰もが知っている表現でしょう。
5. Corona babies/COVID babies(コロナ期間中に誕生した赤ちゃん) (7:35)
Jun
“Corona baby”はコロナ期間中に生まれた赤ちゃんのことを指し、2021年9月に生まれた私の息子も“Corona baby”です。まだ統計は出ていませんが、アメリカではコロナ禍で赤ちゃんを産んだ人、特に2021年の秋ごろに出産している人はとても多い気がします。
6. Mask up!(マスクを着用しなさい) (8:38)
Jun
コロナ以前には存在していなかった表現の一つが“mask up”です。英語で「マスクを着用してください」と正しく表現する時は“Put on your mask.”ですが、これをシンプルに表現するフレーズが“Make sure you mask up!”になります。コロナによって“mask”は「マスクをする」という意味の動詞として使われるようになりました。
Atanas
イギリスではあまり使わない表現ですね。イギリス人は長めの文章を好むため、“Make sure you have your mask on.”や“Make sure you put on your mask.”といった表現が、電車やバスなどの車内アナウンスで使われます。しかし、プライベートの会話などでは“mask up”を使う人もいます。
7. Zoom bombing(Zoom爆弾) (9:54)
Atanas
これは“photobombing”と同じ感じの表現で、私は仕事でZoomを使っている時は気をつけていました。ちなみに“photobombing”とは、他人の写真にこっそり紛れ込んで写るドッキリのことです。
Jun
“Zoom bombing”は“photobombing”から派生した表現で、特に仕事でZoomミーティングなどを行っている最中に、自分の背景に友人や子どもが写りこんでしまう状況を意味します。
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