今回の動画では、日本に住んでいる、または住んだことのある3名のネイティブ講師と一緒に、日本で生活してみたことで気が付いた興味深い日本特有の文化や習慣について話し合います。
1. 階数の数え方の違い (1:13)
Johnさん[在日歴21年、イギリス出身]
日本に来て最初に混乱したのが、出身地のイギリスと日本では建物の階数の数え方が違うことです。イギリスでは建物の一階を“ground floor”、二階を“first floor”と呼びますが、日本では一階を“first floor”と呼びます。そのため、来日したばかりの頃は、大きなデパートに買い物に行った帰りに一階(ground floor)までエスカレーターで降りようとすると、毎回地下駐車場にたどり着きました(笑)どうしてもこの違いに慣れることができなかったため、最初の一年間はいつも間違っていました。この文化の違いには本当に混乱しました。
Veronicaさん[過去に1年間日本に滞在、アメリカ出身]
アメリカと日本は階数の数え方が同じなので、そのことで日本で暮らしていて困ったことはありません。しかし、国によって階数の数え方が異なり、混乱する理由もよくわかります。もしも私がジョンさんだったら、毎日間違えていると思います(笑)
2. チップの習慣がない (2:44)
Veronicaさん
日本にはチップを渡す習慣がないことに驚きました。アメリカでは、レストランなどでは請求額の15%、時には20%をチップとして支払わなければなりません。しかし、日本では食事代のみの支払いでOKなので、とても興味深いと思いました。日本人は接客が丁寧で素晴らしいので、「ちょっとはチップを払わせて」と思ってしまうこともありました。アメリカでは、酷いサービスの場合でもチップを払う必要があります。
3. 入店時の挨拶 (4:01)
Nailさん[在日歴17年、アイルランド出身]
日本ではどのお店に入っても、店員さんが「いらっしゃいませ」や「ご来店ありがとうございました」と挨拶してくれます。一方、アイルライドではそれは当たり前のことではなく、お店によってはお会計の金額だけを伝えて「ありがとうございます」さえ言わないこともあります。接客時の挨拶は、とても好きな日本文化です。
4. ルールを守る (5:26)
Johnさん
私は母国でも日本でも電車に乗るのが好きで、特に新幹線が大好きです。新幹線に乗るときは指定席を取りますが、自分が予約した指定席に誰も座っていないことに驚きます。イギリスでは、たとえ指定席であっても90%の確率で誰かが座っていることがあるため、もしも誰かが自分の席に座っている場合は席を動いてもらえるようにお願いしなければなりません。日本ではこれまで一度もそのようなことがないので、驚きです。
5. 時間を守る (6:26)
Veronicaさん
電車やバスといった公共交通機関だけでなく、人も常に時間を守っていることにびっくりしました。カリフォルニア住民はのんびりした人が多いため、5分ほどの遅れなどは気にしません。しかし、日本では会議の時間は守らなければなりませんし、電車も常に時間どおりに運行している気がします。アメリカではまずありません。
Jun
日本人の母親を持つ私は日本文化の中で育ちましたが、それでも日本に来て驚いたことが一つあります。東京のような大都市ではレストラン一つを探すのも大変ですが、日本人は必ず10分から15分前には待ち合わせ場所に到着していることに驚きました。中には、数日前に目的地を事前に下見している人もいて、ホントにびっくりしました。アメリカではそんなことをする人はまずいません。
Nailさん
アイルランドでは、あと何分でバスが来るかを知らせる電光掲示板がありますが、徐々にその時間が伸びていくことがあります。到着まで「あと2分」と表示されていたのが「あと4分」、「あと7分」に変わり、結局3台のバスが同時に到着することがあります。
6. 可愛いもので溢れている (8:47)
Johnさん
日本は、どこに行っても可愛いもので溢れかえっている気がします。日本で銀行口座を開設した時に通帳をもらいましたが、通帳の表紙にネズミのアニメキャラが描いてありました。通帳のような重要なものにアニメキャラの絵が描かれていることが信じられませんでした。日本では、真面目なものやちゃんとしたものにも可愛くてハッピーな要素を盛り込む余地があり、私はそんな日本文化がとても好きです。
6. 食べ物の量 (9:48)
Veronicaさん
アメリカは一人前の食事量が多く、一方で日本はだいぶ少ないですよね。アメリカでは食べ残しを持ち帰る習慣があり、持ち帰り用ボックスがレストランで提供されることは当たり前なので、そのこともあり一人前の食事量が多いのかもしれません。
Jun
私も日本に引っ越したばかりの頃は、食事量の少なさに慣れるまで時間ががかりました。ラーメン屋さんなどでは600円程度でお腹いっぱい食べられますが、場所によっては異なります。また、日本のコップ一杯の水は、アメリカだとショットグラス一杯程度の量しかないのにも驚きました。もう少しコップのサイズを大きくしてほしいなと思うことがたまにあります(笑)
Johnさん
私は食事量は特に問題ありませんでしたが、食事に含まれるお肉の量が少ないことに驚きました。カレー屋さんで食べたカレーの中には小さなお肉が3つしか入っていなかったため、「お肉はどこ?」と思ってしまいました(笑)しかし、今はもう慣れました。
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