多種多様な民族が混在するアメリカで生まれ育った日本とアメリカのハーフであるJunとOlivia先生は、外見がアジア系という理由で米国内である質問を受けたことがあると言いますが、それは一体どんな質問だったのでしょうか?アメリカで暮らす日米ハーフのリアルな体験談に迫ります。
1. アメリカで暮らしながら“What are you?”って聞かれたことはある? (0:31)
“What are you?”は直訳すると「あなたは何ですか?」ですが、実際には「あなたはなに人ですか?」という意味になります。
アメリカで暮らすOlivia先生は、これまで「あなたはなに人ですか?」と聞かれたことがたくさんあるそうです。Olivia先生は、大学時代にアジア系のバックグラウンドを持つ人や、アジア文化に興味がある人であれば誰でも参加できる日系人協会に入っていました。そのクラブの中では、「あなたはなに人ですか?」「どこ出身ですか?」といった質問は至って普通で、お互いのルーツを知るための手段のようなものでした。
しかし、初めて会ったばかりの人から「なに人なの?」「どういうバックグラウンドなの?」と聞かれたときに「アメリカ人です」とOlivia先生が答えると、大抵の場合「具大的にはどこ出身なの?」と聞かれ、「アメリカと日本のハーフです」と答えると、相手は満足してそれ以上質問してくることはなかったと言います。アメリカに住んでいるアメリカ人が、そこで暮らす他のアメリカ人に“What are you?”と質問すること自体、とても違和感があることですが、見ず知らずの人にそのような質問をする人の多くは、見た目が典型的なアメリカ人とは異なる人のルーツについて知りたがっているとOlivia先生は感じています。
2. アジア系アメリカ人は“What are you?”と質問されやすい? (3:46)
日本人だけでなく、韓国人、中国人といったアジア系の人たちは、米国内で“What are you?”と聞かれることが多いそうです。また、アジア人同士でこの質問をするのは比較的よく行われることで、この質問をすることで相手との共通点を見つけることができ、距離感がぐっと縮まるとJunは言います。
3. 失礼な印象を与えることもある“What are you?” (5:12)
どうやって質問するかにもよりますが、“What are you?”という質問は相手に失礼な印象を与えてしまうこともあります。相手の気持ちに配慮せずに「なに人なの?」とズケズケと質問をしてくる人は、典型的なアメリカ人とは外見が異なる日米ハーフが「私はアメリカ人です」と答えることに何かが足りないと感じているため、そのような人から質問をされるとイラっとすることがあるとOlivia先生は言います。
アメリカ国内で“What are you?”と質問してくる人は相手をアメリカ人だと思っておらず、見た目だけで「アメリカ人っぽくない」「外人だ」と決めつけている人が多いとJunは言います。
4. 日本語学校での出来事 (6:13)
Olivia先生は、オハイオ州にある日本語の補習校に通っていました。小学校6年生まではハーフの日本人はクラスでOlivia先生ただ一人だったため、「アメ人、アメ人」とクラスメイトから呼ばれていたそうで、彼女の妹も同じような体験をしたそうです。深刻ないじめではなかったそうですが、クラスでからかわれたことで自分がみんなと違うことに気づかされ、傷ついたとOlivia先生は言います。
5. いまだにアメリカで行われている差別的な質問 (8:13)
多様性に溢れたカリフォルニア州であっても、「アジアにルーツがある」「見た目が典型的なアメリカ人とは異なる」という理由で差別的に感じる質問をされることが今でもあるとJunは言います。
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