第168回目のポッドキャストのテーマは「アメリカとイギリスの方言」です。アメリカ人はイギリス英語を聞き取るのに、またはイギリス人がアメリカ英語を聞き取るのに苦労するのか、疑問に思ったことはありませんか?今日のエピソードでは、ブライアンとローラがアメリカ英語とイギリス英語のアクセントについて話し合い、意見交換をします。ブライアンとローラはお互いのアクセントについて具体的に何が難しいのかを説明し、それが原因でコミュニケーションの問題が生じるのかについて話します。
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会話内容「アメリカとイギリスの方言」
【Brian】Okay what do you think about American accent??
【Laura】I find it quite easy to understand. I don’t normally have any troubles with an American accent. Um…but I—obviously I don’t really know much American slang. So…
【Brian】Okay.
【Laura】If I was in a…I don’t know where, but in some city, and people were talking, maybe I wouldn’t quite understand. Do you—what do you think about British? (laughs)
【Brian】Oh uh, for me—for me it’s kind of like hit and miss I think. Um, like I think people in London I’m able to understand pretty well. Uh, but I have a friend who’s from northern, uh like, the northern UK.
I’m not sure where, but his accent is very thick, and it’s—it’s hard for me to understand every word sometimes. But uh, I think for the most part I’m able to understand British humor, or, uh, sorry British accent…
【Laura】Accent.
【Brian】…pretty well. Yeah,
【Laura】A thick accent from the north of the UK I also struggle with. (laughs) So…
【Brian】Right.
【Laura】I heard that American—the southern American accent is closest to the UK, or British English.
【Brian】Yeah, have you ever heard of the—of the southern US accent?
【Laura】I’ve heard it.
【Brian】Yeah, just heard it, like on TV or something, right? But it’s, um…it’s kind of difficult to understand I think. Uh, it really depends, like places like Mississippi, Louisiana, um…maybe…maybe Texas, some Texas accent is kinda (kind of) difficult to understand. It’s—I wouldn’t say that it’s similar to UK, though. Uh it’s still different.
Uh it’s like an entirely different accent. Uh and it—in different places in the US there’s also different accents. Uh even in New York City there’s, like various accents too, so.
Questions of the day(今日の質問)
- Does Laura have trouble understanding the American accent?
ローラはアメリカ英語のアクセントを聞き取るのに苦労していますか? - What part of the UK is Brian’s friend from, and, does Brian have trouble understanding his accent?
ブライアンの友人はイギリスのどこの出身ですか?そしてブライアンはその友人のなまりを理解するのに苦労していますか? - According to what Laura once heard, what American accent was closest to the UK accent?
ローラが聞いた話によると、アメリカのどこのなまりがイギリス英語に最も近いのでしょうか?
Answers(解答)
- No, however she doesn’t know much American slang.
いいえ。しかし彼女はアメリカ英語のスラングはあまり分かりません。 - Brian’s friend is from the northern region of the UK, and he sometimes has difficulty understanding his accent.ブライアンの友人はイギリス北部出身で、ブライアンは友人のなまりを理解するのに時々苦労しています。
- Laura once heard that the American southern accent was closest to the UK accent.
ローラは、アメリカ南部のなまりがイギリス英語に最も近いと聞いたことがあります。
Summary(要約)
In this episode, Brian and Laura discussed the accents of their countries. Laura generally understands the American accent, though admits she has difficulty with some American slang.
今回のエピソードで、ブライアンとローラはそれぞれの国のなまりについて話をしました。ローラはアメリカ英語のアクセントは大体理解できますが、アメリカ英語のスラングは理解できないことがあると認めました。
When asked about the British accent, Brian said he also usually understands it. However, he has a friend from the UK whose accent he has trouble understanding at times.
イギリス英語のアクセントについて尋ねられたブライアンは、自分も大抵理解できると答えました。しかし、彼にはイギリス出身の友人がいて、その友人のなまりが彼にはたまに理解できないことがあります。
Brian’s friend comes from northern UK, and Brian says his friend’s accent is thick. Laura also says she has difficulty with the accent of that region.
ブライアンの友人はイギリス北部出身でなまりがきついとブライアンは言います。ローラも、その地域のなまりには苦労すると言いました。
Laura said she once heard that the American southern accent is the most similar American accent to the UK accent. Brian doesn’t think so, but says that within the US, there are a variety of accents, not just a singular “American” accent.
ローラは、アメリカ南部のなまりがイギリス英語に最も近いと聞いたことがあると言いました。ブライアンはそうは思わないと言い、アメリカ国内にも様々ななまりがあり、アメリカ英語のアクセントも1つではない、と言いました。
Phrases of the day(今日のフレーズ)
1) I find _____(〜だと思う)
経験に基づいて「〜と思う」や「〜と感じる」と表現する際に、 Thinkの代わりに Findを使うことがよくあります。 「I find it…」 「I find that…」 「I find him…」 「I find her…」といった形をとり、「…」に形容詞が入ります。
- What do you think about this app? I find it very useful.
(このアプリについてどう思いますか?私はとても便利だと思います。) - The transportation system in Tokyo is excellent. I find it easy to get around.
(東京の公共の交通機関はすばらしいですね。簡単にどこへでも行けると思います。) - You think he’s boring? I actually find him pretty funny.
(彼のことを退屈だと思う?私は結構面白いと思うんだけど。)
2) Thick accent(なまりが強い)
なまりが強いことを Thick accentまたは Strong accentと言います。
「He has a thick Kansai accent.(彼にはきつい関西なまりがあります)」のように、具体的な地域を出す場合は、 thickと accentの間に地域名が入ります。逆に、「少しなまりがある」は little accentと言います。
- You have a pretty thick accent. Are you from the South?
(なまりが結構ありますね。南部出身ですか?) - I have a hard time understanding people with thick Australian accents.
(強いオーストラリアなまりの英語で話している人を理解するのに苦労します。) - I have a little British accent because I studied abroad there for 3 years.
(私は3年間イギリスに留学していたので、少しイギリスなまりがあります。)
3) Or something(〜か何か)
Or somethingは、「〜か何か」に相当する表現で、何か1つに限定せず、漠然とした含みを持たせる際に使います。例えば、遊びに来た友達に 「Do you want tea?」と言うと、「お茶を飲みますか?」となり、飲み物はお茶に限定されますが、 「Do you want tea or something?」と言えば、「お茶か何か飲みますか?」になり、お茶以外の 選択肢を与えることになります。
- Would you like a drink or something? I have beer, wine, tea and coke.
(お酒か何か飲む?ビールにワイン、あと、お茶にコーラもあるよ。) - Do you want to grab coffee or something?
(コーヒーか何か飲みに行きませんか?) - Are you OK? Are you sick or something?
(大丈夫?具合でも悪いの?)
4) I would say _____(〜だと思う)
I would sayは、自分の意見を述べたり何かを推定する時に使われ、「〜だと思う」や「恐らく〜だろう」、「〜かな」に相当する表現です。断言せず物腰が柔らかく控えめに発言している印象を与えます。
今日の会話でブライアンは 「I wouldn’t say it’s similar to the UK.」と言いましたが、これには「イギリスと同じではないと思う」と控えめに否定しているニュアンスがあります。
- I would say it’s about a 20-minute walk. It’s not that far.
(歩いて20分くらいかな。そんなに遠くないよ。) - I’d say you’re in your mid twenties.
(君は20代半ばじゃないかな。) - I wouldn’t say this is the best Italian restaurant. It was good but I’ve had better.
(ここが一番美味しいイタリアンレストランとは言えないな。よかったけど、ここよりも美味しいお店に行ったことあるよ。)
5) Entirely(完全に)
Entireは「全部」や「全体」を意味する形容詞ですが、 Entirelyはその副詞で、「完全に〜」を意味します。日常会話では Completelyに置き換えることもできます。
- He looks entirely different when he’s performing on stage.
(彼は舞台上では、まったく違う人に見えます。) - The lifestyle in Tokyo is entirely different from back home.
(東京のライフスタイルは、田舎とは全然違う。) - I see what you’re saying but I don’t agree with you entirely.
(君の言うことは分かるけど、完全に同意はできないな。)
Vocabulary(単語)
- Obviously・・・明らかに
- Slang・・・口語表現
- Struggle・・・苦労する
- Various・・・様々な
Expressions(表現)
- For me・・・私としては
- Hit and miss・・・分かる時もあれば分からない時もある
- For the most part・・・大体の場合
- Have you ever heard of・・・〜って聞いたことある
登場人物紹介
Brian
アメリカのワシントン州にある小さいな田舎町で生まれ育つ。現在はタイに在住し、企業や語学学校、それにオンライン(カフェトーク)で英語講師をしながら、外国語としての英語教授法の検定やケンブリッジ大学のTKTの取得を目指す。英語を教えることに非常に高い情熱を持つカフェトークの人気講師の一人。
カフェトークのプロフィールはこちら
Laura
イギリスのロンドン出身の英語講師。現在は東京に在住。子供から大人まで幅広い世代に英語を教えてきた経験をもとに、生徒のレベルに応じて楽しいレッスンをカフェトークにて提供中!
カフェトークのプロフィールはこちら
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はじめまして。
いつも丁寧で分かりやすく、勉強に活用しています!
Podcastでの、冒頭にJunさんが話すjournalについての英文も文章で見れたら嬉しいのですが、どこかに記載していますか?
Ainaさん
こんにちは。Podcastが役に立っているようで嬉しいです。冒頭の部分はプレミアム版で販売しております。詳細はこちらをご覧ください → https://www.hapaeikaiwa-shop.net/products/detail.php?product_id=194
追記です(すみません…)
昔のエピソードを聞こうと思ったのですが、エピソード68からダウンロードができません…
なにか設定などしてますか?。゚(゚´ω`゚)゚。
Aina様、
お問い合わせありがとうございます。
Podcastは全エピソードご視聴頂けるよう設定されていますが、
視聴環境の関係で問題が生じている可能性がございます。
大変お手数ですが、Aina様のPodcastご視聴環境(視聴に使用されている端末、再生ソフト)に関してこちらよりお知らせ頂けますでしょうか?
何卒よろしくお願い申し上げます。
HAPA英会話スタッフより
毎週podcastを楽しみにしています!
今週のエピソードですが、temporary unavailableになってしまいます。他からこの様なお問合せはありますか? 他のエピソードは全て聴けます。
Kazu様、
ご連絡ありがとうございます!
他のユーザーの方からは、そのような問い合わせは頂いておりませんが、どのような状況なのかをこちらよりもう少し詳しくご説明頂けますでしょうか?
宜しくお願い致します。
HAPA英会話スタッフ
最後のコメント、とても感動しました。ネイティブの発音を真似しようと頑張っていて、しかもそのせいで、自信がなくなって小さい声で話したり、なるべく会話したくないなぁなんて思ってましたが、日本人らしい発音で、堂々と話をするようにしようと思いました。
ありがとうございます!!
Aiさん
自分らしい英語で!
I don’t agree with you entirely. は「全面的には同意できないけれども考へ方の一部には賛成だよ」くらいの意味になると思ひますが、「全く同意できない。これっぽっちも同意できない」といふ意味になることもありますか。
いつも無料で素晴らしい教材を利用させていただいて申し訳ない気持ちです。でも、独習するのに精一杯で、これ以上の勉強に踏み切れないところです。もう老人でもあるし。
黒木さん
いつもありがとうございます!「全く同意できない」と言いたい場合は、 “I don’t agree with you at all.”になります。
はじめまして、今月から拝聴させていただいている者です。ずいぶん前のエピソードからのコメント失礼します。
Brianの最後のセリフについて質問です。「in different places in the US there’s also different accents. Uh even in New York City there’s, like various accents too, so.」
accents と複数形になっているのに、動詞はthere’sと単数になるのはなぜでしょうか?確かに何度聴いてもthere’sと言っていますよね…
ネイティブの方がたまに、学校で習う文法のルールと違った表現を使うことがありますが、この表現はJunさんから見て不自然、くだけている、とは思われませんか?
ペロさん、いつもありがとうございます!there’s + 複数形を言うケースは実は会話でよくあります。もちろん、文法上では間違っていますが、会話ではよくあることでアメリカ人としても気になることではありません。文章だけを見たら間違っていると気づきますが、普通に会話をしていたら特に何も思わないでしょう。