第161回目のポッドキャストのテーマは「苦手な虫」です。今日の会話では、ジェニーとエリがちょっと馬鹿げた恐怖症について話し合います。ジェニーは基本的に、昆虫に対する恐怖心はないのですが、日本でよく見かけるある昆虫だけは大の苦手です。今日の会話を聴きながら、その昆虫が何なのかを考えてみましょう。
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会話内容「苦手な虫」
【Eri】What is the silliest fear you have?
【Jenny】Um…there’s these little bugs that come into our apartment—in Japanese they’re called gejigeji—so I’ve looked it up, and apparently they’re called “house centipedes,” and they are…I am terrified of these.
It’s like a phobia, like I will freak out. I will jump up and run away and scream like a little girl, and, uh…it’s really bad. So I read that they’re not dangerous…
【Eri】Huh.
【Jenny】…like actual centipedes, but every time I see one I freak out, and I feel like I set the women’s movement back a couple of decades by my reaction and, you know, screaming…
【Eri】Do you feel the same way with cockroaches?
【Jenny】No, no, like…
【Eri】Ah.
【Jenny】I mean…
【Eri】Ants?
【Jenny】They bother me, but, they don’t, like…
【Eri】Spiders?
【Jenny】Mm, no, no like this. It’s…it’s, the reaction that I have that’s so silly, ‘cause (because) I freak out. And I know that this little, horrible looking creature can’t hurt me, at least, that’s what I’ve read, but I guess, in my mind I don’t believe it, and I’m just terrified. Maybe it’s all the legs, or something. But, yeah.
【Eri】I wonder if it’s the difference between the city and the more rural area, ‘cause I’ve never seen one.
【Jenny】Yeah, I’ve never seen one until I moved to Ibaraki, and I lived in, um kind of rural-ish Saitama…
【Eri】Mm hm.
【Jenny】…but I’d never seen one until I came to Ibaraki and the first time I saw it, I just…I had no idea what it was, and I just freaked out and…
【Eri】Are they fast?
【Jenny】They can be. They’re not as fast as centipedes, I think, but…
【Eri】So they have—they have a lot of little legs?
【Jenny】Yeah, I’m kinda (kind of) getting queasy just talking about it. (laughs)
【Eri】(laughs) What color are they?
【Jenny】 They’re usually like, brown. Um…they’re not incredibly big, but every time I see one I just freak out.
【Eri】So you have it in your apartment?
【Jenny】Sometimes they come in. Um…
【Eri】How are they getting in?
【Jenny】Uh, there’s like, a little forest behind our house, and I think they just travel a little bit, and…I’m wondering how they get in, ‘cause I try to plug up everything…
【Eri】Uh huh.
【Jenny】…like the sink, and, you know, everything. And I try to make sure everything is covered, and…so somehow they must shimmy through something.
Questions of the day(今日の質問)
- What animal does Jenny fear?
ジェニーが恐れている生き物は何ですか? - Where does Jenny currently live?
ジェニーは現在、どこに住んでいますか? - What does Jenny do to prevent gejigeji from entering her apartment?
ジェニーはゲジゲジがアパートの中に入ってくるのを防ぐために何をしていますか?
Answers(解答)
- She fears house centipedes, or gejigeji.
彼女はゲジゲジを恐れています。 - She lives in Ibaraki.
彼女は茨城に住んでいます。 - She tries to plug up any holes into the apartment, such as sinks.
彼女は、シンクなどアパート内のあらゆる穴をふさごうとしています。
Summary(要約)
In this episode, Eri and Jenny talk about “silly fears,” focusing on Jenny’s own fear that she considers silly. Her fear is of the house centipede, or gejigeji in Japanese.
今回のエピソードで、エリとジェニーは、ジェニーが自分でくだらないと思う自身の恐怖心に焦点を当てて、「馬鹿げた恐怖心」について話をしました。ジェニーが恐れているのはゲジゲジです。
Jenny understands that house centipedes are harmless to humans, however she is still scared of them. She is frightened when she sees them in her apartment.
ジェニーは、ゲジゲジは人間には無害だと理解してはいますが、それでもゲジゲジを恐れています。彼女はゲジゲジを自宅のアパートで見るとおびえてしまいます。
Previously, she used to live in Saitama, before moving to her current home in Ibaraki. It wasn’t until she moved to Ibaraki that she began seeing house centipedes in her apartment.
彼女は現在住んでいる茨城に引っ越してくる前は、埼玉に住んでいました。彼女は茨城に引っ越してくるまで、自宅アパートでゲジゲジを見たことがありませんでした。
There is a forest behind Jenny’s apartment in Ibaraki, where she suspects the house centipedes are coming from. To prevent them from entering her apartment, she tries to plug holes such as sinks. However, the gejigejis still manage to find ways inside.
ジェニーの茨城のアパートの裏には森があり、彼女はそこからゲジゲジがやってくるのだと思っています。ゲジゲジが家の中に入ってくるのを防ぐため、彼女はシンクなどの穴をふさごうとしていますが、それでもゲジゲジはどうにかして家の中に入ってくるのです。
Phrases of the day(今日のフレーズ)
1) Set back(遅らせる)
Set backは、計画や進歩を遅らせたり停滞させたりすることを意味します。今日の会話でジェニーが言った「I feel like I set the women’s movement back」は、彼女がゲジゲジを見て少女のように叫ぶ姿は、女性解放運動を遅れさせると冗談めかしたものです。「Set…back」と「Set back…」のどちらの形でも使えます。
その他、 Set backは時計の針を戻したり、多額の費用がかかることも意味します。
- The Internet was down for a few hours and it set back my work.(インターネットが数時間ダウンし、仕事に遅れが出た。)
- Next month we have to set our clock back one hour.(来月、時計の時間を1時間、戻さなくてはいけません。)
- The down payment set me back a few thousand dollars.(頭金が数千ドルかかりました。)
2) _____ ish(〜っぽい)
ishは口語的な表現で、日本語の「〜っぽい」を意味します。用法も日本語と同様に、単語の語尾に付け足すだけです。Childish(子供っぽい)やSelfish(自分勝手な)のように、既に正式な単語になっているものもあれば、Yellowish(黄色っぽい)やBoyish(男っぽい)のように、任意の単語(形容詞/名詞)の語尾にishを付け加えて表現するものもあります。
その他、時間や年齢など、おおよその数字を示す場合にも使われます。
- This place is very Kyoto-ish. It’s a very traditional city.(この場所はすごく京都っぽいね。伝統がある街だ。)
- I’m not exactly sure how old my boss is but he’s about 30ish.(私の上司の正確な年齢は分からないけど、30歳くらいかな。)
- I’ll be there around 8ish.(8時頃に行くよ。)
3) Not as A as B(BほどAではない)
Not as A as Bは「BほどAではない」を意味します。あなたほど〜でない、思っているほど〜でない、昔ほど〜でない、のように比較を表す表現です。
- Thanks! But my English is not as good as yours.(ありがとう。でも、私の英語はあなたほど上手ではないよ。)
- It’s not as difficult as you think. It’s actually pretty easy.(君が思ってるほど難しくないよ。というか、すごく簡単なんだよ。)
- Pokemon Go is not as popular as it used to be.(ポケモンGoは昔ほど人気がないね。)
4) Queasy(吐き気がする)
Queasyは風邪や食中毒、二日酔いや船酔いなどの体調不良で吐き気がすることを意味します。また、今回ジェニーが言ったように、何か不快なものを見たり聞いたり想像したりして、気持ちが悪くなる意味としても使われます。
- I’m not feeling good. I feel queasy.(気分があまり良くないんだ。吐き気がする。)
- I think I’m getting carsick. I feel a little queasy.(車酔いしてきたかも。ちょっと吐き気がする。)
- Ew! That’s gross! It’s making me queasy.(うわっ!それ気持ち悪いよ!吐き気がする。)
5) Incredibly(非常に)
Incredibleは「信じられないほど素晴らしい」や「すごい」を意味する形容詞で、語尾を「ly」に変えて副詞にすることによって、「非常に」を意味します。Veryをより強調した表現です。
- I’ve been incredibly busy this week. (今週は非常に忙しいです。)
- That hotel was really nice but it was incredibly expensive.(あのホテルはすごく良かったんだけど、信じられないほど高かった。)
- Patrick is incredibly indecisive. He couldn’t make a decision to save his life.(パトリックは非常に優柔不断で、イジイジした奴だ。)
Vocabulary(単語)
- Silly・・・馬鹿げた
- Terrified・・・すごく怖い
- Decades・・・何十年
- Cockroaches・・・ゴキブリ
Expressions(表現)
- Look up・・・調べる
- Freak out・・・パニクる
- In my mind・・・心の底では
- Plug up・・・塞ぐ
登場人物紹介
Jenny
米国ニュージャージー州生まれ・育ち、カリフォルニア州サンノゼー市育ち。高校生の時、神奈川県伊勢原市に留学。埼玉県日高市の小学校・中学校で3年間勤務後、東京に引っ越す。Teacherとしての経験は10年以上です。
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Erichan
アメリカのカリフォルニア州が出身。現在は東京でプロの英語教師として働く。米国カリフォルニア州のカニャーダ・カレッジを卒業後、サンノゼ州立大デザイン学部に入学。そこから、少人数の選抜プログラム留学生として、英国ロンドンのリッチモンド大学に編入学し、インテリアデザインを専攻。
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Yogaインストラクター
Kira_O
カフェトーク(オンライン)にて柔軟とダンスのレッスンを指導するイギリス出身のポールダンサー。国際的なコンペティションで優勝したこともあり、過去に香港、イギリスなどでも指導経験があり、現在は日本(大阪)を中心に活動中。
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Hi.Junさん
I have a news today.
Actually I’ve changed my job.
どうしても英語に関わる仕事がしたくてずっと探していたのですが今回ご縁があって、
英語で子供たちをお預かりする学童保育・プリスクールのマネージャーとして働くチャンスをいただきました。
私自身も英語はまだまだ勉強中ですが、ネイティブの講師たちと相談しながら良い英語学習の環境を提供できるようにこれから頑張っていきたいです!
なので後学のためにもjunさんとyokoさんのセミナーはぜひ参加したいです!
Congratulations Mamikoさん! I’m so happy for you! 子供達に教育できること、また世界の人たちと交流できること、本当に最高なopportunityですね。今まで学習してきた英語を最大限に生かし、これからもっともっと成長していってください。Hope to see you at the seminar!
Hi Jun-san,
I have one question in the conversation.
In the last sentence, “shimmy through”, what is the meaning?
I looked up the dictionary but I could not find…
Could you help?
Hi Akira,
“Shimmy” is originally a jazz dance shaking the body from the shoulders down. You can think of it as the gejigeji “dancing its way in the house” – くねくねして家に入るっていうような感じですー。
吐き気は「はきけ」と読みます。参考までに^_^
mikkyさん
そうだったんですかー!今までずっと間違えていました(恥)ありがとうございます!
いつもいろいろな会話を楽しませて頂いています。先日の「奇妙な夢」のような話は特に参考になります。教科書などでありがちな「普通の会話」を一つ超えた「日常会話でたまにあるけど頻繁には出ない」話題のため、ああ、これはこういう言い方をするのか、といういい勉強になっています。
さて今回のエピソードはまた別の意味で勉強になったので、シェアがてらコメントを残しておきます。
気になったのはJennyのI’m kinda getting queasy just talking about itのすぐ後に続く、EriのWhat color are they?という質問。
日本人の感覚だと、相手が嫌がる話題を続けるのは基本的に意地悪で、さらに続けて質問などしたら嫌なヤツ認定されかねません。ましてやこの会話では「話すだけでも吐き気がする」という人に対して「色は?」と詳細を聞いており、かなり無神経に見えてしまいます。
ですがおそらくアメリカ人の感覚では、まったくなんでもないのでしょうね。
実はつい先日、アメリカ人の友達と似たようなことで喧嘩になりました。私にとってかなり不快な話題(相手もそれが私に不快であることをすでに知っている)を振ってきたので、最初は適当にあしらい、止まらないのでたまりかねて「その話題は好きじゃない。今は食事を楽しみたいんだけど」と言ったのですがまだ止めず、それで口論になったのです。
後で仲直りして冷静に話し合ってみたのですが、友達曰くアメリカでは相手がある話題にネガティブな反応を示しても、それだけで即話題を止めるのは一般的ではない。相手に止めてほしければDon’t bring it upのようにピンポイントで言わなければならず、それでも相手が止めるかは相手次第とのことでした。
日本人同士なら相手がむっとしたり押し黙ったりしたら察して会話をやめるのは割と普通です。それは外国人には通じないと知っているからこそI don’t like this topicと言ったのだし、日本人の感覚からするとこれですでに相当はっきりしたきつい言い方なのですが、それでも話題は止まらないと知って驚いたし、勉強にもなりました。
最近では頭で日本語訳することなく英語で会話できているのですが、「意味が分かる」のと「相手の文化コンテキストで理解できる」はまるで別なのだと分かってきました。相手の英語の意味を理解できても、コンテキストの解釈はまだほぼ日本文化ベースのため、日本語会話では強すぎたり、失礼だったりする言葉を向けられるとガッツリ傷つくことさえあります。
文化の違いについて理解を深めるほど、相手の性格を見誤ったり、人格を疑い毛嫌いするといった極端な反応は減らせるだろうなと思いますが、文化理解は曖昧な部分が多く、細かくもあって簡単ではないですね。
英会話の枠を超えた話かもしれませんが、Junさんはこういった文化によるすれ違いをどう乗り越えてこられたのでしょうか。ひたすら経験を重ねる以外ないのでしょうか。
もし役に立つ書籍などがあれば、私の心が折れて真っ白な灰になる前にぜひご紹介頂けると嬉しいです。