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第105回「日本のマナー」

Released: 2016.07.02

第105回目のポッドキャストのテーマは「日本のマナー」です。今日の会話では、メルセデスが日本に住んでいた時の恥ずかしい出来事を語ります。彼女は、日本のマナーを十分に理解していなかったため、同僚の前で恥をかいてしまいました。

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会話内容「日本のマナー」

 

【Mercedes】So Monique, tell me about a time when you accidentally embarrassed yourself in Japan because you didn’t know about the manners.

【Monique】Well before I went to Japan, I knew a lot about Japan.

【Mercedes】Okay, nice.

【Monique】Um, I mean I can think of times I completely embarrassed myself, but nothing because of manners. (laughs)

【Mercedes】Oh. (laughs)

【Monique】Um…

【Mercedes】Yeah, actually I experienced a few little mishaps while I was in Japan just because…maybe there were certain customs that I didn’t really know about or…uh, I mean, I don’t know if this is necessarily related to manners, but one thing that happened to me that I still feel so bad about was, um…one of the teachers at my school, he was a science teacher I think, and…so he was kind of a younger guy and he spoke a little bit of English and so often we would kind of make jokes with each other in passing.

【Mercedes】And so one day I saw him at school wearing a suit, which he normally never did. He normally wore just casual clothes. But that particular day he was wearing a suit with a black tie, which to me I just thought, “Hey, you look pretty good today.” And I…and I said that to him, like, “Looking good. Nice…nice suit and tie.” But of course he looked a little bit sad, and didn’t really say anything to me, and I thought, “Huh, that’s kind of weird.”

【Mercedes】And so anyway I sit down and the teacher meeting starts, and they announce that a teacher who was a good friend of everyone there actually passed away.

【Monique】Oh.

【Mercedes】And that’s why he was wearing the black tie, because in Japan that’s, like a funeral thing, and of course at that moment I just…(sighs)…I was so embarrassed.

【Monique】That’s hard.

【Mercedes】Yeah, I felt so bad because he was in such a…like a sad mood because I guess he was a close friend with that teacher who passed away

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Questions of the day(今日の質問)

  1. Mercedes talked about a teacher she knew at her school in Japan. What subject did he teach?
    メルセデスは、日本の学校にいた教師の話をしました。彼が教えていた科目は何ですか?
  2. What was unusual about the science teacher’s suit in Mercedes’ story?
    メルセデスの話によると、その科学の教師がスーツ姿だったことの何が珍しかったのでしょうか?
  3. Why was the science teacher wearing a suit and black tie?
    その科学の教師は、なぜスーツと黒いネクタイを着用していましたか?

 

Answers(解答)

  1. He was a science teacher.
    彼は科学の教師でした。
  2. This teacher usually never wore suits.
    その教師は、普段は決してスーツを着ていなかったからです。
  3. A teacher at the school who he was friends with had recently passed away, and he was wearing the tie out of mourning.
    彼の友人だった、同じ学校の教師が亡くなったばかりだったからです。彼は、喪に服して黒いネクタイを締めていました。

 

Summary(要約)

Monique and Mercedes talked about an embarrassing experience while they were living in Japan. Mercedes shared an experience that happened to her in Japan because she had misunderstood manners there.
モニークとメルセデスは、日本にいた頃に経験した恥ずかしい出来事について話をしていました。メルセデスは、日本のマナーを知らなかったばかりに経験した、ある出来事について話をしました。

Mercedes talked about a science teacher she used to work with in Japan, and how they would joke with one another in passing. One day, this teacher arrived wearing a black suit and tie.
メルセデスは、日本にいた頃の同僚だった科学の教師についての話をし、彼とは会話の中で互いに冗談を言い合う仲だったことにも触れました。ある日、その教師が黒いスーツとネクタイ姿で出勤しました。

Mercedes told the science teacher he was looking good in his suit, but he did not respond with enthusiasm to her remark. At the teacher’s meeting, Mercedes learned that a teacher who was friends with the science teacher had recently passed away.
メルセデスは、その科学の教師に対し、スーツ姿が似合っていると声をかけましたが、彼は彼女の言葉に喜んだ反応は見せませんでした。職員会議で、メルセデスはその科学の教師の友人である別の教師が最近亡くなったことを知りました。

The science teacher was wearing a suit and black tie out of mourning, and this moment embarrassed Mercedes. Mercedes also felt terrible for the science teacher because he was very close to the teacher that passed away.
その科学の教師は、喪に服してスーツと黒いネクタイを着用していました。それを知った瞬間、メルセデスは恥ずかしい思いに駆られました。また、その科学の教師は亡くなった教師と親しかったこともあり、メルセデスは彼を大変気の毒に思いました。

 

Phrases of the day(今日のフレーズ)

1) Tell me about a time when _____(〜のことを話してください)

誰かに過去の具体的な事例を聞き出す時に使う定番の表現です。カジュアルな会話でも使えますが、どちらかというと仕事の面接のようなシーンで使われる表現です。この表現で質問された場合、ストーリーを語るように、出来るだけ具体的な説明をすることがポイントです。

  • Tell me about a time when you failed.(あなたの失敗談を聞かせてください。)
  • Tell me about a time when you disagreed with your boss.(上司と意見が合わなかった時のことについて聞かせてください。)
  • I can’t think of a time when I got into an argument with my coworkers.(同僚と口論になった時のことは思いつきません。)

2) Mishap(不運な出来事)

“Mis”が「悪い」、 “hap”が「運」を表すことから、 “Mishap”は「不運な出来事」を意味します。本来起こるはずではない悪い出来事を指し、小さなミスや誤り、軽い事故などから大きな災難まで幅広い状況で用いることが出来ます。

◎何事もなく、何かを「無事に」こなす場合は“without mishap”といいます。

  • That was an awful mishap that could have been prevented.(それは防ぐことの出来たひどい災難でした。)
  • We encountered a few minor mishaps while we were traveling.(私たちは旅行中に、ちょっとした不運に何度か遭遇しました。)
  • The event went really well without any mishaps.(イベントは無事に終了しました。)

3) Make a joke(冗談を言う)

“Make a joke”は“Tell a joke”と同じく「冗談を言う」を意味しますが、話している内容を面白おかしく話すニュアンスが含まれます。友達との日常会話の中で、冗談めかしたり、からかった口調で話したりする意味合いとしてよく用いられます。

◎「〜について冗談を言う」は“Make a joke about/of …”になり、 “about”の後に冗談にする対象が入ります。

  • Sean is a funny guy. He’s always making jokes.(ショーンは面白い人です。いつも冗談を言っています。)
  • She made a joke about her coworkers.(彼女は自分の同僚について冗談を言いました。)
  • He made a rude joke of her outfit and made her angry.(彼は彼女の服装について失礼な冗談を言い、彼女を怒らせました。)

4) In passing(通りがかりに)

“In passing”は「通りがかりに」を意味しますが、“say in passing”と表現することで、話のついでに何かをポロリと口にすることも表します。例えば、今日の会話でメルセデスは、「We make jokes in passing」と言いましたが、これは、会話をしながら互いに冗談を入れ混ぜるという風に解釈できます。

◎ちなみに、“hear in passing”は「小耳に挟む」や「チラっと聞く」を意味します。

  • I don’t see Frank much at work. I only see him in passing.(フランクとは会社であまり会いません。チラッと見かける程度です。)
  • He said he was stressed out at work in passing.(彼は話のついでに、仕事でストレスを抱えていることを口にしました。)
  • It’s just something I heard in passing. I don’t know if it’s true.(チラっと聞いただけです。本当かどうかは分かりません。)

5) Pass away(亡くなる)

“Pass away”は人や動物が「死ぬ」ことを意味し、日本語の「亡くなる」や「他界する」に相当する表現です。 “Die”も「死ぬ」を意味する単語ですが、日本語と同様、ちょっとストレートすぎる表現なので、日常会話では“pass away”が使われます。

  • His friend passed away last night.(昨晩、彼の友達が亡くなりました。)
  • My grandfather passed away 10 years ago.(私の祖父は10年前に他界しました。)
  • She passed away at the young age of 50.(彼女は50歳という若さでこの世を去りました。)

 

Vocabulary(単語)

  • Accidentally・・・うっかり
  • Related to・・・〜と関係している
  • Funeral・・・お葬式
  • Sigh・・・ため息

Expressions(表現)

  • Embarrass oneself・・・恥ずかしい思いをする
  • Feel so bad about・・・ 悔やまれる出来事
  • That’s kind of weird・・・ 何だか変
    
            
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コメント

  1. Mika より:

    確かに日本では、一緒にどこかに行くために誰かに家まで迎えに来てもらう場合は、その人が家に着く頃には家の外に出て待っているのが当たり前になっていると思います。アメリカ社会では、このような場合、どうしているのが普通なのでしょうか? 迎えに来た人が「着いたよ~」という電話をしたり、玄関先まで迎えに行くまで家で待っているのが普通なのですか?

    文化の違いですね。
    文化の違いは経験してみないと分らないことが沢山ありますね。このような文化の違いがわかるようなエピソード、是非Podcastで取り上げてください。大変興味があります!

  2. Hiro より:

    ビジネスマナーとしては、外であらかじめ待っているというのがマナーかもしれませんが、最近は携帯電話の発達からか、中で待っている人が多いように思います。
    ついた方がすぐに電話なりメッセージを送って出てきてもらうということが多いです。あまりに出てくるのが遅いと、着く時間伝えてるんだからちゃんと準備しとけよとは思いますけどね。

  3. あいあい より:

    moniqueさんの部分で
    I mean I can think of times I completely embarrassed myself, but nothing because of manners. (laughs)
    恥ずかしい思いをした事があるけれど、マナーのせいではないと言っているんですか? 冗談を言っているんですか?

    • Jun より:

      あいあいさん

      こんにちは。そこは、「恥ずかしい思いをしたことはあるけど、マナーを知らなかったことが原因じゃない」のように考えたら分かりやすいと思います。この部分を言った後に、モニークさんは笑ってますが、冗談ではないですね。

  4. たいち より:

    私が迎えに行く立場だったら、雪の日に外で待ってろとは言いません。それは日本のマナーというほど当たり前の事ではないと思います。
    コーチの優しさが足りないんじゃないですかね。

    • Jun より:

      たいちさん

      そうですね、外というよりは車を止める駐車場の前にあるドアで待っていて欲しかったのだと思います。

      • こみ より:

        私も日本のマナーというほどのことではないと感じました。ましてや寒い日の迎えですから、外で待つのがマナーだと言うのは本末転倒というか、マナーのためのマナーでしかなくなってしまいます。

        むしろ「迎えに来たのに待たされる」「もう一度電話しないといけない」という部分が重要で、すでになんらかの好意を示しているのに相手がさらに手間をかけさせてくる、特に待たせるという行為をされると、この人は感謝の気持ちを持っていない、と不快に感じる人が多いと思います。でもまさかありがたがっていると示せとも言えないので(当人にも当人の感情が説明できないことも多いですし)、そのいらつきを端的に解決させようとした結果が「外で待て」であり、それを正当化するのに「マナー」という単語が使われたのだと感じます。
        逆にもし最初からJunさんが外で待っていたら、先生は「寒いんだから屋内で待っていていいよ」と仰ったかもしれません。

        例えば私なら、Junさんの答えと同じかもしれませんが玄関の中で待機して、車の音がしたらすぐ外に出ます。先生を待たせないことで、さりげなく感謝の気持ちを示すやり方です。あとは乗車するたび「ありがとうございます」も大事ですね。学生でできる人は多くないですが。

        このあたりの機微は日本人の間でも滅多に言語化されず、たまに口にされても「空気を読め」といった曖昧な表現で済まされることが多いため、異文化圏から来た人にはますます分かりづらいでしょうね。

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