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公開日2013.10.04

外国語を喋れるようになった人の共通点

第2言語を流暢に読み書き、そして会話できる重要さは日本へ留学をしたときに初めて痛感した。 アメリカでは人前で日本語を話す事を苦に感じていた僕は、人生で初めて両言語を喋れることを評価され、また多くの場で求められていた。 さらに、世界各国から集まった優秀な留学生と出会えたことは僕にとって刺激的であり、言語に対する幅広い視野を育ててくれた。 ヨーロッパ、アジアからの留学生は母語、英語そして第3ヶ国語を喋れるのは決して珍しくない。 留学生同士で集まったときの共通言語が日本語だったことがとても印象的だ。 またその集まりでは、「何故アメリカ人は英語しか勉強しないのか?」 とよく冗談半分で馬鹿にされていた記憶がある (笑) 指摘されるまでは考えたこともなかったことだが、確かにその通りである。 英語だけを喋りたがっていた自分が、より恥ずかしく思えた。

第2言語を喋るようになった共通点とは?

CIR

最近日本では、「寝ながら覚える英語」 「聞き流すだけで英語が喋れる」 と努力もせず、短期間で英語が喋れてしまう教材がネット上であふれている。 今やちょっとしたブームになっているといってもおかしくないだろう。 しかし、こんなおいしい話は残念ながらない。 考えてもみよう。 日本の教育では、小学校~高校まで2千字程度の漢字を習得するといわれている。 社会人になると音読み・訓読みを含めたら1万程度の漢字を知っているのが一般的なようだ。 日本人が15年以上の教育を経て習得してきた言語を数ヶ月間で外国人が身に付けてしまうなんて、ありえないと思わないだろうか? 逆にそんなに簡単に学べてしまうなら、自分たちが今まで学校で勉強してきた意味は一体何なのか? と思ってしまうのも当然の話である。

今までに多くのバイリンガル、トライリンガルの人々と出会ってきたが、みんなそれぞれ異なった性格の持ち主であり、異なったバックグラウンドを経てきている。 幼少期から多言語を学んできた人、高校から勉強を積んできた人、その国の歴史、文化に感心を持っていた人達など実にさまざまだ。 真面目な人、大雑把な人、恥ずかしがりや、お喋りな人など共通点がないように思えるほど多くの人に出会ってきた。 では、多言語を習得できる秘訣とは何なのか?それは、全員が言語・文化に対して好奇心を持ち、継続的な努力を続けていることである。 流暢であればあるほど、自己満足をせず常に上を目指してあらゆる方法で日々その言語に取り組んでいる。 幼少期から外国語を身に付けた人も、言語を忘れないように努力を積み重ねているから自由自在に多言語を操ることができる。 過去にどれだけ勉強しても、使わないと忘れてしまうのが現実。 現代、パソコンが原因で漢字が書けなくなっている人が増加しているが、その現象とまったく同じなのだ。 才能でも知能でもない、「興味」 と 「継続性」 が鍵を握る。

外国語をマスターしている人は、母語をマスターしている人

言語に対するインスピレーションを与えてくれたのは、留学生だけではない。 現地の日本人大学生が英語の教材を使用して、勉強に励んでいる姿を見て驚いた。 当時、僕は産業経済のゼミナールで現地の大学生と共に勉強していた。 担当の岡室教授は国際経験が豊富でゼミは英語の教科書を使っていた。 当初は 「ラッキー!」 と思っていた僕。 しかし、自分自身の英語と日本語が究極に試される、大学生活で最もチャレンジな授業であった。 教科書の内容は問題なくすらすらと読めたが、ゼミが始まると文章の細かなニュアンスや述べてある概念の解釈をアメリカ人である僕に説明を求めてきた。 これらの内容を日本語で説明するのが、言うまでもなく非常に困難であった。 内容そのものが複雑だったこともあるが、それ以上に考えを頭でまとめて明確に日本語で発言する難しさを知った。 このゼミを通して実感したことは、言語は直訳できないものが多い、そして母語が堪能でないと外国語は駆使できないということだ。 その後も、多くの 「バイリンガル」 に出会ってきたが、気づいたことは同じ。 母語がしっかりしている人は、外国語も流暢であることだ。 一方、母語を極めていない人は外国語も中途半端になりがちであるように思う。 プロの通訳者に言われた一言、「本当のバイリンガルは、外国語以上に母語を常に極めている」 本当にそのとおりであると思う。

興味を見つけ出せ!

では、英語を喋れるようになる最適な方法は一体何なのか?答えは簡単。 喋ることである (笑) 読みも書きも同じ。 読めば読むほど、書けば書くほどその能力は高まる。 しかし、多くの人はもっともっと楽な道を探し出そうとして結局途中で挫折してしまう。 重要なのは 「短期で一番楽」 な方法を探し出すのではなく、自分に一番あったスタイルを見つけ出すこと。 僕も多くの勉強方法に取り組んできた。 単語帳、読書、シャドイング、勧められている勉強の仕方はほぼ全部一度は試してみたことがある。 しかし、自分に一番適していた方法はテレビ番組であった。 僕は日本のお笑いが大好きだ!日本に滞在していたときは、欠かさずお笑い番組を観ていた。 お笑い番組は喋るテンポが速い、使う表現が豊富、お笑いのポイントはテロップで強調されるから読んで確認できる、そして何より面白い! さらに、単語帳で勉強した表現が実際に番組に出てくると 「こんな風に使うのか」 と頭に残る。 最適な方法とは 「何をするか」 ではなく 「自分にとって続けられる興味を探し出す」 ことなのだ。

ちょっとしたアドバイス

さて、最後に今までの経験から学んだ個人的にお勧めできる学習法を紹介しよう。

  • 1. 学習時間は短く、頻度は多く。
  • 2. 新単語は英和辞典だけじゃ不十分。 必ず英英辞典を引く。
  • 3. 声を出して読む。
  • 4. 無理して難しい言葉を使わない。
  • 5. 言葉は間違えながら覚えるもの。 とりえあず、喋ってみろ。

新しい言語は誰だって習得することができる。 やる気をもって楽しむこと。 楽しいから続く、続けるから伸びる、伸びたらコミュニケートできる、もっと楽しくなる。 「継続は力なり」 である。

    
            
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コメント

  1. Haruyo Sumikawa より:

    こんにちは。最後の「ちょっとしたアドバイス」、心に染みます…!
    たまに思うこと言えなかったりすると、自分全然成長してないという風に捉えてしまい落ち込んでしまいます。
    そんな中、たまたまこの記事を見つけて、最後の「無理して難しい言葉を使わない」という言葉がぐさーっと来ました。
    難しく言おうとしているから口から出てこないんだなと。
    スランプに陥った時は毎回淳さんのこの言葉を思い出して、復活しています。
    この記事に出会えてよかったです。ありがとうございます。

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