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公開日2014.05.23

ハーフにとっての『愛国心』

aikokushin

もうすぐブラジルでワールドカップが開催される。世界各国がスポーツを通して競い合うイベントがやってくると、必ず聞かれる質問が「アメリカと日本、どっちを応援するの?」。。。ハーフは一体どっちを応援するのだろうか?それ以上に、二つの国・文化で育つハーフには愛国心というものが存在するのだろうか?今回のコラムではハーフが感じる愛国心について書いてみよう。

”Go USA! ” それとも「頑張れ、日本!」

幼い時期からスポーツ好きな僕は、毎日必ずテレビでスポーツ番組を観たり、ネットで試合の結果を確認している。実を言うと、日本へ旅立つ前は、バスケットボールとアメフト以外のスポーツにはほとんど興味がなかった。しかし、日本到着後、勿論のことだがテレビにはバスケやアメフトなど放送されていないことに気づいた。NBAくらいは・・・と思っていたが年に数回しか放送されないことを知ったときは正直、ショックだった・・・(笑)

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日本は野球とサッカーが熱い国だ。女子バレーも負けていない。日本でメジャーな日本代表チームには、「代表監督の名字+ジャパン」として呼ばれるんだとすぐに知った。(何故だろうと気になってはいたが、代表チームをすぐに覚えることができたので深く考えることはなかった)その結果、日本で野球とサッカーを頻繁に見るようになった。スポーツを通して世界で活躍している選手一人一人の名前から特徴、性格を学び、日本に行く前までは興味なかった野球とサッカー観戦が楽しくなった。

そして、2009年WBC、ワールド・ベースボール・クラシックが開催された。日本とアメリカ共に各ラウンドを勝ち抜き準決勝で出会った。「ジュンはアメリカと日本、どっちを応援しているの?」と周囲の人々から聞かれた。聞かれたその時は、自分自身でもはっきり分からなかった。しかし、試合が始まって間もなく僕は日本を応援していたことにすぐ気づいた。

それは「愛国心」の問題ではなくて、単にアメリカ代表選手より日本代表選手を知っていたからだ。来日してから、日本野球をフォローし始めた僕にとって、日本選手と繋がりを感じ親近感を感じていたのだ。これが例えば、バスケやアメフトだったら確実にアメリカを応援していただろう。そして、日本がアメリカを破った時は、本当に嬉しかった。アメリカ人なのに?と不思議に思う人もいるかもしれないが、日本代表チームのファンの僕はやはり日本に勝ってほしかった。

02

夏に開催されるワールドカップも同じような気持ちで見るだろう。自分にとって身近に思える選手を応援する。では、両国とも代表選手を知らない場合は?う~ん、この場合は特に勝ち負けは問わないだろう。僕は自国を応援することより親近感を感じる人、または「凄い!」と思わされた人を応援する。それが例え、アメリカや日本以外の選手でも「凄さ」を感じさせられる選手がいれば、その人を自然と応援してしまう。

「愛国心」とは自分自身にとって、とても複雑に思わせる心情である。日本とアメリカだとどっちのほうが好きだ何て選べないし、むしろ日本の良い部分もあればアメリカの良い部分もある。決定的にアメリカ・日本のほうが優れているなんて思ったことがない。それが、ハーフとして育つ大きなメリットなのではないか。双方の文化で育つから自国が全てではないことを肌で感じることができ、そして全体的に視野を広めてくれる。一つの国、一つの文化だけで一生を過ごしてしまうと、その習慣やしきたりが当たり前であるように思ってしまう。

時にネガティブな印象の「愛国心」・・・

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以前のコラムにも述べたが、留学をしている時にアメリカ人は「愛国心」が強すぎることでヨーロッパの留学生によく馬鹿にされていた。その留学生たちは自国をナンバーワンだと思い込んでいるアメリカ人に対して物凄い冷たい目で見ていた。アメリカの考え方や常識を基準に他国の人間や文化を判断していた一部のアメリカ人を指していたのだが、不思議なことに怒りというより、そのような偏見があることに対して悲しかった。実際に地元のロサンゼルスでも、海外旅行をしている時も「アメリカNo.1」と思っているアメリカ人に出会ったことがあるからだ。勿論、アメリカ人全員がそうだと言っている訳ではない。むしろ、自分の周りにはキッチリとした世界観をもったアメリカ人がほとんどだ。しかし、その一部を見て育ってきたことで「愛国心」に対してマイナス面で見てしまうのかもしれない。

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僕は「愛国心」は決して持ってはいけないものではないといっているのではない。特にスポーツなど見ているときには、日本人やアメリカ人が活躍すると誇りに思う。ただ、「愛国心」という言葉が自分にとって強い言葉で、それをどう表現するかに疑問を抱くのだろう。僕は「愛国心」とは「宗教」と同じように考える。愛国心を持ち、それを誇りに思うことは素晴らしいことだと思う。但し、その気持ちを他人・外国人に押し付けることは良くない。2つの文化で育った僕は、やはり自分が好きな国を一つ選ぶことなんてできない。両方を見て、聞いて、感じてきたからこそ、両方の良さというものを発見することができたと思う。

 

質問コーナー:前回のコラムから質問がありました。

【質問】いつも楽しくコラムを読ませて頂いています。将来、結婚するとしたら日本人、ハーフ、アメリカ人?どこの国の方としたいですか?好きになったら関係ないものなのでしょうか?

【回答】ご質問ありがとうございます。これも日本にいたときによく聞かれましたね。どのようにして答えるべきなのか困りましたが・・・「日本人なんでしょ?!」というような感じでいつも質問をされていたので(笑)。でも正直、特にこだわりはないかな。アメリカで生まれ育ったので付き合いに関してはアメリカの感覚でしか知らないし、でも日本の考え方も持っている自分がいるので・・・ジャパニーズ・アメリカン?!(笑)

    
            
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コメント

  1. 東京太郎 より:

    淳さん、こんにちは!

    いつも楽しく拝見してます。
    英語の解説も楽しいのですが、僕は個人的にはこの「淳情英会話物語」が特に好きです。
    両文化に詳しい淳さんの視点はいつもとても興味深く、今後も鋭い視点で大いに語って欲しいと思っています。

    20世紀はある種ナショナリズムの時代でした。ハーフやダブルなどではなく、淳さんはこれからの「未来人」と言えるのではないでしょうか…。

    この分野での情報発信をこれからも大いに期待してます!!!

    • Jun より:

      太郎さん

      こんにちは!コメントありがとうございます。「未来人」って面白い表現の仕方をしますね!今の時代ではネットのお陰で世の中はドンドン狭くなってきているので、みんなが世界感を持った「未来人」になっていく必要がありますね。太郎さんも是非「未来人」になってください。

      月1回は淳情物語をアップする予定なのでお楽しみ!

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